フジロックの場の空気

2015-01-21 8:42

昨日、ローソンチケットからメールが届いていました。もちろん、フジロックの早割の抽選結果についてです。見てみると、「お客様はご当選されました」の文字が書いてありました。去年から2年連続で当選できるとは、ついてるなーと思います。(おそらく来年以降は、続けて外れるでしょう)ともかく、3日間行くことは取りあえず確定となったので、これから小出しに発表されていく出演アーティストとタイムスケジュールに一喜一憂していきたいと思います

 

ところで、フジロックについて何か書けることはないかなと去年行った後のメモ書きを見てみたら、「フジロックには争いがない」という一文を見つけました。どういう思いでこう書いたのかまったくもって記憶にないのですが、確かにそうだなーと思います。

 

だだっ広い会場とはいえ、三日間で10万人が集まる大イベントです。ライブ時間とその合間の移動時間はどの会場もだいたい同じで重なるので、人が一挙に集中することになります。しかもみんなアルコールを飲んでいます。

 

「アルコール+群衆」という構図で思い浮かべる別のシチュエーションといえば、都心の終電の中です。ほろ酔いでみんないい気分でハッピーになっていればいいのですが、終電ともなるとみんな疲れていて、不機嫌な人が多いものです。それにアルコールが加わって気が大きくなってしまっているので、ちょっとしたことで言い争いやケンカになりがちです。

 

都心で生活していて終電に乗った時には、たまにケンカを見ました。言い争いで終わることが多かったようですが、足を踏んだとか押したとかそういう肉体的に不愉快なことが発端と見られるものがほとんどだったように思います。まあ、疲れてアルコールも入っていて、狭いところにたくさんの人がいたらそりゃカリカリしてもしょうがないよね。当時はそんな風に思っていました。

 

それが、状況的にはほぼ同じといえるフジロックでは、かれこれ7年ぐらい行っているけれども、ただの一度も人が争っているところを見たことがありません。疲れきっているのはフジロックも同じです。酩酊しているのも、足の踏み場もないほど混雑しているのも同じ。なのに誰も表立って争わない。これって冷静に考えるとけっこうすごいことのように思います。

 

例えば、誰かが誰かの足を思いっきり踏んでしまった場合を考えてみます。終電の車内であれば、

 

「おい、あんちゃん、足!」
「あ?! 足がなんだっつうんだよ!!」
「踏んでんだろ、こら! 謝れよ! なんだその態度はよ!!」
「おめーこそなんだよ、その態度はよ!! やるのか、あん?」
「あーん??」
※以下、自主規制

 

となってバトル勃発。騒然とした空気になってしまうかもしれません。

 

それがフジロックの場合、

 

「あのー、えーと、えーとですね、すいません、足、踏んじゃってるかも」
「あ、あ、あ、すいませーーーんん! だ、大丈夫ですか??」
「あ、全然。トレッキングなんで、何の問題もないです。酔っ払ってますねー、楽しんでます?」
「いやー最高ですね! ハイネケン何杯飲んだか記憶にないっす。このあと何見ます?」
「そりゃもう、グリーンでしょ! アーケイド・ファイアでしょ! めちゃ楽しみですよ!」
「あ、いいっすねー! 自分はホワイトに行きますよ」
「Basement Jaxx ですね。どっちみるか迷いどころですよねー」
「ですよねー! じゃあ、また。楽しんで!」
「そちらこそ!」

 

といったピースな展開しか思い浮かびません。(どちらとも、かなり誇張が入っていますが)これってつまり、場の空気が人の振る舞いを決めてしまうということですね。争うのは人が悪いのではなくて、争ってもいいと思わせる場の空気が悪いと言えます。

 

なんだかんだ言っても、毎年楽しみにして行ってしまうフジロック。音楽を聞くというだけでなくて、フジロック特有のピースな場の空気を楽しみたいのが自分にとっては大きいです。開催は、7月24、25、26日。あとちょうど半年です。

 


Category:映画・音楽・本

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