村上春樹のすごいところ

2015-01-25 8:25

村上春樹が読者からの質問に答える「村上さんのところ」をちょくちょく見に行っています。質問の回答が更新されると、このサイトが運営しているTwitter(@murakamisanno)が教えてくれますので、気になる人はフォローしてみてはいかがでしょうか。

 

サイトには当然のことながら、大量の質問が届けられているようです。開設一週間で15,000通以上届いているとの記載があります。サイトの存在がTwitterやブログ(当ブログ含む)で拡散されているので、質問を締切る1月末には50,000通以上の質問が届けられそうです。50000通の質問が自分のもとに押し寄せるって、一体どういう世界なのでしょうか。

 

村上春樹に対してすごいなーと感じるのは、なんというか仕事人としてのその恐ろしいまでの生産性の高さです。何万通もの質問が届いて、それにすべて目を通して、さらにピックアップして回答を行っていく。

 

公開された質問を見てみると、軽い内容のものもあれば、すごーくヘビーなものもあります。匿名でどんどん送られてくる質問を実名をさらして答え続け、なおかつそれをネット上に公開するというのは、結構、というかかなり肉体的にも精神的にも大変なことと想像されます。下手な返しをすれば相手を傷つけてしまうし、小説家という看板を背負っている以上、その回答を読んでおもしろいと思わせなくてはならない。それを毎日30前後の一定数の回答を公開していき、そのどれも村上春樹らしいというかジョークを入れつつ含蓄のある言葉をすっと入れてきます。もはや名人芸です。

 

こういった相談事を専業にしている人であればまだ納得もいくというものですが、本業は世界的に認められている小説家で、しかも回答を読むと今年中に少なくとも2冊の(小説でない)新刊が発売されることが告げられています。試しにこれまでに何冊の本が出されているか調べてみましたが、数が多すぎで途中でやめました。翻訳を含めると80冊以上はありそうです。デビューが1979年なので、年に2冊以上のペースで30年間執筆をし続けていることになります。何なんでしょうか、村上おじいさんのこの質と量の高さは。

 

村上さんが仕事術的なビジネス本を書けば、幾多あるその手の本が遠く遠くに霞んでしまうくらい大きな輝きを持って本屋に並べられそうです。まー出さないでしょうが。

 


Category:映画・音楽・本

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