緊急でない重要なこと

2015-01-30 18:24

結構よく言われている話なのでご存知の方も多いかと思われるが、仕事は緊急度と重要度によって4つに分類することができる。

 

1 「緊急」かつ「重要」な仕事
2 「緊急でない」が「重要」な仕事
3 「緊急」だが「重要でない」仕事
4 「緊急でない」し「重要でない」仕事

 

仕事を速く進めていくためには、ともかく1を最優先に取り組んでいき、3や4のような雑務に時間を取られないように注意することが必要になる。実際、その日にやった仕事を分類してみると1と3が圧倒的に多く、その中に4がちらほらと入ってくる感じになることが多い。

 

だいたいにおいて、目の前の仕事というのはどれもが緊急に思えてくるものである。テニスのラリーのようにして「緊急」と貼られた球を打ち返してばかりいると、一日など本当にあっという間に終わってしまう。でも1〜4の中で一番大事な仕事は、1でもなく3でもなく、ましてや4でもなく、2の「緊急でない」が「重要」な仕事なのだ。

 

来た球を打ち返すばかりだと、自分が立っているコートの中だけがすべてになってしまう。そんな狭いフィールドでばかり戦っていたら、いざ状況の変わった時に「何も武器がない」という事態におちいる。そのことを初めて認識したのは、20代半ばの駆け出し編集者のころだった。

 

自分が入った時に、入稿のフローは完全にDTPに切り替わっていた。いわゆる写植屋さんと仕事をすることは一度もなく、たまに、「今はMacでデータ入稿してるけど、昔は写植屋さんというのがいてね」と先輩から昔話として聞くだけだった。それまで流れの中で必要とされていた部分が、別のより便利なものへ代替されたのだ。

 

仕事を覚えることに必死でそれほど深くは考えなかったけれど、「それまで当然のように行っていた仕事が消滅する」というのは少なからず衝撃的な事実であった。

 

あとは、ウェブの世界でもフラッシュがその例に当てはまる。アニメーションや動画など、見た目に派手なウェブサイトは、どれも当たり前のようにフラッシュを使用していた。それがフラッシュに対応していないiPhoneの爆発的な普及によって、その技術は廃れようとしている。時代は変わるのだ。

 

昨日のニュースでは、2014年の書籍と雑誌の売上が発表されていて、落ち込み幅が過去最大という見出しが踊っていた。新聞を読んでいる人にとっては、「雑誌なんか読んで」という時代があっただろう。雑誌を読んでいる人にとっては、「スマホばかりいじって」という時代になっている。

 

たくさん新しい仕事が増えていく代わりに、押し出されるようにして減っていく仕事が生まれてくる。同じコートの中で、同じ球ばかりを打ち返していると、来るはずの球がある日突然、尽きてしまうかもしれないのだ。

 

そんな時に、「あっちのコートでドッジボールやるので加わってくれ!」そう言われて物怖じせずに飛び出せるように、「緊急でないけど、重要なこと」を時間を決めて毎日少しずつでもやっていきたい。

 


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