香港一人旅 1-2 レストランで初の食事

2015-02-07 10:06

香港の旅行記の2回目です。

1回目は香港一人旅 archivesからどうぞ。

 

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入国審査をくぐって、またもや人が進んでいる方へと完全に流れるまま歩く。しばらく歩くとようやく空港の到着ロビーらしきところに出てきた。見上げるほどに高い天井のだだっ広いスペースはたくさんの人でごった返している。観光客と思しき人々は到着したことにテンションが上がっているから、広いスペースが人の熱気で狭く感じる。ここにきて「無事に着いたかー!」とようやくほっと一息つけた。

 

といっても、空港にいつまでもいるわけにはいかない。まずは何からやるべきかを考える。それはもう、どこにいくにも何をするにもお金がなければ行動できない。現地の通貨を手に入れることにした。

 

現地での精算方法は色々あって、両替所で円を換金したり、トラベラーズチェックを使ったり、クレジットカードでの支払いだけにしたり。自分はクレジットカードを使って海外キャッシングを利用することにした。日本で事前に調べた結果、手数料が一番安く済むのはその方法らしい。またカードが使えるところを探してそこだけを利用するというのも、行動が制約されるようで嫌なので、支払いはすべて現地通貨で行おうと決めていた。となると、少額をその都度ATMで用意できる海外キャッシングがいちばん都合がよい。

 

キャッシングができるATMはすぐに見つかり、またもやiPhoneでやり方を調べながらお金を引き出した。本当にインターネッツさまさまである。香港ドルは1ドルが15円くらい(2015年2月現在)。なので、米ドルと同じ感覚でいるとすごくギャップが生じる。引き出すときも、画面が500ドル単位で出てきたので「いや50,000円もいりませんけど…」と思ったが、よく考えれば500ドル×15円で7,500円ほどだった。いくらぐらいが必要か見当がつかなかったので、とりあえず500ドルをキャッシングした。

 

不思議なもので、たかだか7,500円程度なのだけど、現地で使える通貨を手に入れるとかなり気持ちが落ち着いてきた。幸田文の小説で「きもの」というのがあって、「関東大震災のときに主人公が現金を手にして町中を回ると心丈夫になった」というくだりがある。その小説のシーンを少し思い出した。

 

朝から何も食べていなかったので、ふらふらとロビーを歩いていって、席が100はあろうかという大きな中華料理店に入った。テーブルと椅子のレイアウトが迷路みたいに入り組んでいて、カオス的な設計になっている。入り組んだレイアウトはこのレストランだけでなく、結構どこの店でも見られた傾向であった。香港は人口密度が世界で最も高い国のひとつと言われている。レストランでは売り上げを確保するため、一つでも多くの席を設置しようと工夫しているのだな、と推測する。

 

目の前に4人がけのテーブル席があるという、なかなか気まずい場所のカウンター席に案内された。とりあえず食べられるものであれば何でも良かったのだが、隣の人がラーメンみたいなものを食べていたので自分も同じようなものを頼もうと、麺と書かれたメニューの中の一つを選ぶことにした。

 

結構お腹が空いていたので少ないと嫌だなと思いメニューを取ってくれた店員に、“Size,enoughs?” と知っている単語をつなぎ合わせて聞いてみると、手で30センチぐらいの丸を示してくれた。はたしてそれが料理のサイズなのか皿のサイズなのかわからなかったが、めちゃくちゃ少ないというわけでもなさそうなので、その一品だけ頼むことにする。

 

オープンキッチンの厨房を眺めながらしばらく待っていると、ようやく料理が運ばれてきた。ラーメンぽいものを頼むつもりであったが、サーブされたのは汁気ゼロの焼きそばであった。一口食べてみる。うまい。食べ物を美味いと感じるのがとても嬉しい。水は出てこないのね、と他のテーブルを見渡せば、みんなお茶やらジュースやら有料ペイ的なものを飲んでいる。あんまり無駄なお金は使わないでおこうと飲み物は我慢することにした。

 

食べ終わってからレジに行く。確か40ドルぐらいだったと思う。(あんまり覚えてない)レジで金額を確かめて、手に入れたばかりの香港ドルで会計を済ませる。お金を払うなどということは日本で数えきれないほど行ってきたやり取りだけど、「現地のお金を払って、欲しい物を手に入れる」そのことが無事にできて身体の奥の方から喜びが湧き上がってくるのが感じられた。

 

通貨を手に入れ食欲を満たした後は、現地のSIMカードの入手である。(次回に続く:まだ空港から出てません)

 


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