香港一人旅 1-4 ピクトグラム

2015-02-09 8:11

香港の旅行記の4回目です。

 

1〜3回目は香港一人旅 archivesからどうぞ。

 

* *

 

昼食とポカリとSIMカードで早くも150ドルばかり使ってしまったので、新たに500ドルのキャッシングを行った。まだ馴染めない香港ドル紙幣を上着のポケットに押し込む。

 

今回の香港旅行は、何がなくとも香港に行きたいというわけではなかった。日本で引きこもってばかりいないで海外を自分の足で歩いてみたいという思いがまずあって、そこに香港行きの格安チケットを見つけたためようやく重い腰を上げられたという次第である。なのでSIMカードやキャッシュなどの準備を整えたところで行きたい場所というのは正直なかった。かといってツアーに入っているわけではないので、どこに行くかは自分自身が決めねばならぬ。人の流れに任せて空港のロビーまで来たはいいが、ここからが一人旅の本番なのだ。

 

ともかく電車に乗ろうと案内板に目をやると、ピクトグラムが電車乗り場の方向を告げてくれている。それに従って歩いて行った。

 

話が脱線するが、ピクトグラムというのは情報を簡単な絵で表したマークのことである。一番わかりやすく馴染みあるのは、トイレの男女を表すマークであろう。今回の旅ではともかくピクトグラムが持つ役割の大きさに気付かされた。香港は漢字を使う広東語が母国語なので、説明書きを見ればなんとなく意味はわかるし英語も必ず書いてある。それでもやはり反射的に頭に入り理解できるのはピクトグラムだ。特に空港や駅などの人の多い公共施設ではピクトグラムを頼りに移動を行った。

 

言葉の祖先は絵文字と言われているけれど、言語の理解に乏しい異国の地に一人で降り立つとそのことを強く思い知る。日本に来る外国人は果たして、日本のピクトグラムで行きたいところに迷うことなく行けているだろうか。

 

しばらく歩くと突然、電車のホームらしきところに文字通り躍り出た。目の前にはすでに電車が停まっていて、どんどんと人が乗り込んでいく。しかし、切符も持っていないのに乗っていいものなのかな?まごまごしているうちに扉は閉まり、電車は走り去っていった。

 

きょろきょろと辺りを見渡すとカウンターがある。そこでとりあえず聞いてみることにする。

 

路線図を見ると、

 

機場(空港:今いる所)→ 青衣 → 九龍 → 香港

 

となっている。この中で聞き覚えのある地名といえば九龍だ。ジャッキー・チェンの映画でも、「ボリス・ストーリー2/九龍の眼」というのがあったではないか。

 

カウンターに座っているお兄さんに、“I want to go to Kowloon.”と告げる。ちなみにこの“I want to 〜”は今回使った英語で一番使用したフレーズだ。直訳は「私は〜したいんです」。冷静に考えれば、「だから何?」という話である。しかし香港の人はみな優しかった。“So what?”といった意地悪な返しは誰もせず、「ああ、こいつはあんまり英語が話せないんだな」とそれ相応の対応をしてくれた。カウンターのお兄さんも“90 dollars”と答えつつ、電卓を叩いて数字を示してくれる。

 

「結構、高いっすね」と思いつつ、100ドルを支払って10ドルコインと切符を受け取る。テレホンカードのような磁気タイプの切符だった。Suicaのようにチャージできそうな気配だ。日本に帰ってから調べてみたら、香港の駅ではチャージして使用するオクトパスカードというのが主流のようだ。オクトパスカードは駅だけでなく、コンビニやファーストフード店でも使えるとのこと。次回、来る機会があれば率先して使用してみようと思う。

 

無事、切符を買えたことだし、ようやく空港を脱出である。(まったくの余談であるが、空港を出るまでにブログ更新の4回分を費やしている。帰国まで書ききるのは果たしていつになるのか。今から心配になってくる)

 

と、ここにきてカメラを持ってきていたことを思い出した。軽量重視でD750に50ミリの単焦点レンズ一本きり。リュックから取り出して、一枚、駅の様子を撮影する。

 

 

150203

 

 

今、見返しても何を撮りたかったのか定かでない。ファインダーを覗きながらともかくシャッターを切っただけ。緊張しながら撮ったことは覚えている。何にしろ、海外で初めて撮った記念すべき一枚だ。カメラ用のショルダーバッグを肩に下げ、カメラを中に収納する。

 

しばらく待つと九龍へ向かう次の電車がホームに滑りこんできた。(続く:次こそは空港から出ます)

 


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