香港一人旅 1-11 真夜中のマーライオン

香港の旅行記の11回目です。

食堂からの帰り道、帰国するまでにもう一度、今行った食堂へ立ち寄ろうかと考えた。メニューの量は豊富だったし値段も安い。顔見知りのおばちゃんもできたので異国の地では心強いではないか。

そんなことを思いながらホテルの部屋に戻って、リュックの中の着替えや洗面道具を取り出す。

ラップトップを引っ張りだして、カメラからSDカードを抜き今日撮った写真をダウンロードした。すっかり習慣となったブログ更新のため、明日のアップ候補の写真を選び出す。

写真を見返しているとずいぶん長い一日だったなと今日の光景が思い浮かんでくる。空港でなかなか出られずにまごついていたのが本当に遠い昔に感じられる。

写真をピックアップすると服を脱いでシャワーを浴びた。海外のホテルはシャワーの水圧が弱いとよく聞くが、かなり勢いがありその心配はなかった。

ただし水の質が明らかに日本と違った。なんか硬いのである。大げさに言えば肌がごわごわしてくるような気分になる。日本人はアジア圏の中でも肌がキレイだと思われるが、水の違いが大きいのだろうと推測した。

ようやくベッドに入り、すぐに電気を消して目をつぶった。明日も歩き回るのだから、ゆっくりと眠ることにしよう。

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ここから先は若干、汚い話になります。ご了承ください。

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そう思っているのだが、なかなか眠れずに寝返りを何度も打った。眠る前に何か忘れ物をしているような気分である。なんだろう?と考えながら、明日もあるから寝なきゃな、と繰り返し、ようやくお腹が若干痛いことに気がついた。

ああトイレに行きたいのかとユニットバスに入り便座に腰掛けた途端、かつて経験したことのないようなマーライオンの口から出る水流のような滝のようなアレが、ド◯◯◯◯◯◯バ〜と出てきた。まるで永遠とも思えるような勢い。そのまま宙に浮くかと思ったくらいである。

何が原因だろうと考えるまでもなかった。さっきの食堂で飲んだアイスレモンティーだ。7ドルプラスでおばちゃんからセールスされたあの甘いヤツである。

まったく明日も行こうかと思っていたが、また飲み物をすすめられてエライ目に遭うのはこりごりだ。行くのはやめておこうと決意する。

取りあえず出すだけ出し切った後に、リュックの中をまさぐって下痢止めを手にする。出発する直前にデザイナー先生より、「絶対に下痢止めは持っていった方がいい」と忠告され、薬局に立ち寄って買ったのだった。

胃腸は強いつもりでいたが、まさか初日にお世話になるとは思わなかった。使用法に書かれている錠剤の数だけ口にふくんで飲み込む。下痢止めの効き目はすばらしく、その後このようなマーライオン的なやつがお目見えすることはなかった。

いろんなことがあったなー、思い返すうちにすでに深い眠りについていた。(続く)

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