香港一人旅 2-3 韓国人ではありません

2015-02-20 8:05

香港の旅行記の14回目です。

 

1〜13回目は香港一人旅 archivesからどうぞ。

 

* *

 

トラムはすぐに急角度に傾き、香港の坂をごくゆるいスピードで登っていく。感覚的には45度ぐらいの斜面なんじゃないかと思うくらい列車は傾いていた。気になって今調べてみると最大勾配で23度と書いてある。人間の感覚というのは実にいい加減なものである。

 

列車は文字通りガタンゴトンと揺れながら、約15分掛けて頂上まで辿り着いた。頂上のホームから降りるとそこはすぐにお土産物屋が立ち並んでおり、店員の呼びかけがはじまる。

 

 

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そのうちの一軒に日本語で書かれた色紙が立てかけてあったので立ち止まって見てみると、すぐに店員がすっ飛んできて「これは縁起がよくて云々、この色は金運を表していて云々」とセールストークを繰り広げ始めた。よその国ながら逞しい限りである。なにせまだ降りたばかりなので「一周回ってみるよ」というと、「OK」とすぐに引っ込んでいった。あっさりしたものである。

 

そのまま人の流れと同じように階段を登っていき、展望台のある場所まで辿り着いた。中環の高層ビル群と湾を挟んだ先に九龍がおぼろげに見える。展望台の入り口では香港人のスタッフが情報端末とヘッドホンを観光客に渡していた。それを聞きながら展望台を見るシステムになっているようだ。手渡す際にはどこの国かを尋ね、その言語に合わせた設定をしてくれている。

 

自分の番が来ると、“Are you Korean?”と聞かれた。“No,Japanese.”と答える。似たようなやり取りがどこかであったなと思ったら、空港にいた韓国人に対して自分が「日本人ですか?」と尋ねていたのだった。

 

同じアジアでも東南アジアや中央アジア、西アジアの人たちと日本人はやはり見た目が明らかに違うが、中国人と韓国人とは外見上、似ているように思う。日本人からすればやはり微妙に異なっているのは感じるのであるが。例えば白人から見ればほとんど区別はつかないであろう。

 

香港人のスタッフからは、「おー、日本人ですか!」となぜか驚かれた。あまり日本人はここに来ないのだろうか。「楽しんでください!」と日本語で言われた。「ありがとう!」と日本語で答えて、展望台へ降りたった。

 

 

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展望台はパノラマになっていて、ニョキニョキと伸びている高層ビルが一望できた。ほとんどの観光客はセルフィーを持っており、自分撮りに余念がない。すごい景色ではあるが頂上は肌寒く、長時間いるのはきつそうだった。ヘッドホンを聞きながら一周回って、下に降りることにした。

 

エスカレーターを降りると先ほどのスタッフがその下にいて、「ありがとうございました!」と日本語で言ってくれた。(続く)

 


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