香港一人旅 2-10 九記牛腩

2015-02-27 8:28

香港の旅行記の21回目です。1〜20回目は香港一人旅 archivesからどうぞ。

 

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沾仔記から歩くこと約5分。目的地である九記牛腩に到着した。ネットの情報通り、この日も10メートルほどの行列ができていた。並列して歩いていたカップルが「すごい人だねー。やめとこうよ」と日本語で話し合って踵を返していった。日本語を耳にして思わず話しかけたくなってしまったが、「日本人ですか?」「そうです」の後の会話が続かなさそうなのでやめておく。

 

列の一番後ろについて、順番を待つことにした。時間が遅いこともあり、行列のピークは一段落しているようだった。自分の後ろに新たに並ぶ人は、そんなにはいなかった。

 

 

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10分ほどで店の入口近くまで行列は進んだ。店内を見るとほとんどがテーブル席で、必然的に相席となるようだ。日本でこういう店を作るとカウンター席を多く作り基本ボックスは団体のみということになりそうだが、香港ではボックス席に相席が主流のようだ。

 

さらに3分ほど待ってようやく自分の番がきた。ぎゅうぎゅう詰めのボックス席の一つを指さされる。黙ってそれに従った。通されたのは丸いテーブルだった。隣には仕事帰りいっぱい飲んだ後に小腹が空いたので来ましたという風情のOL二人組がいた。注文はすでに決まっているようだが、店員がなかなかオーダーを取りにこないらしい。この光景は香港の食堂ではデフォルトである。

 

おじさんの店員一人がフロアの業務すべてをこなしているようだ。OL二人組が何度か手を挙げて呼んでみるが、おじさんは完全にシカトである。自分の注文もしたいので、一緒になって手を挙げておじさんにアピールする。完全に気付いているはずだが決して目を合わせようとしないおじさん。しばらくは不毛な時間を余儀なくされる。ようやくおじさんがメニューを取りに来てくれた。OL二人組がオーダーした後、いよいよ自分の番である。

 

もうオーダーの際にごたごたするのは嫌なので、シンプルに一番上に書いてあったメニューを指さし“This one.”と話す。するとおじさんは何やらまくし立ててくる。またですか。まったく、なんですんなりいかないのだろう。しかし何をいっているのかまったくもってわからない。怪訝な顔でおじさんの顔を見つめていると、おじさんは自分が指さしたメニューにボールペンでバツを付け、その下の2つのメニューに丸をつけた。どうやら自分が頼んだものは売り切れになっているということらしかった。そういうことであればと、2つ目のメニューを指さして事なきを得る。

 

しばらくすると無事牛すじ麺が運ばれてきた。日本のお茶碗を大きくしたような小ぶりのどんぶりに麺と牛すじが並々と浮かんでいる。麺は卵を多めに練り込んだ卵麺のようだ。牛すじもテールで出汁をとったスープもすごくおいしいのだが、麺は自分にはちょっと柔らかすぎた。

 

というか冷静に考えて、さすがに二杯目は苦しかった。1/3ほど食べたところで、これは全部食べられないかもしれないと思ってしまった。(結局、全部食べました)この店も、次回の香港旅行では万全の状態で食べてみたいと思う。

 

店を後にしてホテルまで帰る道すがら、セブンイレブンに寄ってポカリを買った。小銭を数えてレジで会計を払う。まだ二日間しかいないけれど、会計にまごつくことはもうない。明日は日本に帰ることとなる。その地の空気に慣れてきたころにお別れになる。旅はその繰り返しなんだな。短期の旅行とはいえ、最後の夜はやはり少し寂しくなる。ポカリを飲みながら夜の街を眺めた。(続く:二日目終わりです)

 


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