香港一人旅 3-1 チェックアウト

2015-02-28 8:23

香港の旅行記の22回目です。

 

1〜21回目は香港一人旅 archivesからどうぞ。

 

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またもや朝の6時にぱちりと目が覚めた。シャワーを浴び身支度を整えて、昨日と同じようにブログの更新をはじめる。その後、いくつか届いていたメールの処理など仕事を片付けた。帰りの飛行機は、午後12時35分の予定である。時刻を見ると9時を回ったところだった。余裕を持ってそろそろホテルをチェックアウトしようと思った。

 

バックパックに荷物を詰め込むと、デポジットを預ける際にもらったA4の紙切れがテーブルの上に置いたままになっている。領収書的なやつだと思い捨ててしまおうかと思ったが、記念に持って帰ることにする。バックパックの奥に詰め込んだ。

 

ホテルのロビーに行くと、白人のおじさんが何やらカウンターのスタッフと議論をしていた。トラブルがあったようで、かなり白熱しておる。このくらい英語を喋れるようになりたいものだと、激しいやり取りを横目に見ながらカウンターの別のスタッフにキーを渡した。受け取ったスタッフはコンピュータのキーボードをたたたんと叩いた後に、英語で何やら話してきた。例よって何を話しているのかわからずに怪訝な表情でいると、“Paper!”とごくわかりやすい単語でメッセージを告げられた。

 

その時にようやく、デポジットの際に受け取ったA4紙切れに思い当たった。500ドルを返す際に必要なのだろう。バックパックを広げて中をまさぐり、折れ曲がった紙を見つけ出す。捨てないでよかった。まったくどこに落とし穴があるかわかったものじゃない。紙を渡すとスタッフは“Thank you!”と軽快な調子で受け取り、金庫を開けて保証金の500ドルを返してくれた。

 

その後スタッフは俯いて別の作業をはじめたようなので、“Over?”と聞いてみると、“Yes,thank you.”との返事。なんだか調子がわからないまま、バックパックを担いでその場を後にした。ちなみに白人とスタッフの議論は平行線のまま、まったく着地点を見いだせないようであった。不思議なもので、何について議論をしているのかはわからなくてもわかり合えないでいる気まずい空気というのはそばにいて感じるものなのだ。(続く)

 


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