香港一人旅 3-2 両替所

2015-03-01 8:46

香港の旅行記の23回目です。

 

1〜22回目は香港一人旅 archivesからどうぞ。

 

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今日、日本に帰るのだが、ポケットにはデポジットで戻ってきた500ドルがプラスされて合計で800ドル以上ある。こんなに日本に持って帰ってもしょうがないのでどこかで日本円に両替する必要がある。空港にももちろん両替所はあるのだが、交換率が悪いらしくできれば街中でやってしまいたい。

 

そう思っていたところ、ホテルから香港駅に行く途中の大通りに両替所を発見した。日本のパチンコ屋の景品交換所のような雰囲気で、ガラスを隔てたカウンターに男性と女性が一人ずつ座ってお金を数えている。入り口には、各国通貨のレートがプラスティックのプレートで貼りだされている。その下の方にJAPANの文字を見つけた。

 

ここで両替できるようだが、なんとなく気後れしてしまい一度様子を伺いながらその前を通り過ぎた。その後引き返して、意を決して左側の男性が窓口にいるほうの椅子に腰掛けた。すると男性は僕が座った途端に席を立って、奥の方へ歩いて行ってしまった。呆気にとられている自分の姿を見て、右側の女性がこちらに座るよう促してくる。出鼻をくじかれて少々混乱してしまったが、気を取り直して隣の席へ移動する。

 

“Exchange Japanese Yen,please.”と500ドルを渡しながら、怪しい文法の英語で話し掛ける。頷く窓口の女性。計算機でレートを計算して、引き出しから日本円を取り出した。驚くべきことに取り出したのは一枚の一万円札と数枚の二千円札であった。千円札は一枚もない。

 

流通量が一番多いはずの千円札がなく、二千円札ばかりがあるとはどういうことだろうか。香港では「日本で最も使われているお札は二千円札である」という、ファンタジーな認識がなされているのだろうか。

 

女性は困った顔をしながら何やら話し掛けてきた。500ドルといえば日本円で7,500円ほどである。一万円札と二千円札ではどうあがいても両替は不可能だ。つまり一万円札を渡すから日本円で釣りをくれ、と言っていると推定して、財布から千円札を数枚取り出すと、“No”と断られた。だったら香港ドルが欲しいのかと残りの300ドルばかりを見せると、そこから200ドルを抜き取って、代わりに一万円札1枚と香港の小銭を手渡された。結果的に700ドルを両替したことになったのだった。

 

手元に残っている香港のお金は、100ドル紙幣が一枚と小銭が少し。空港までのチケットが100ドルだったからギリギリになったなー。何にしろ両替できてよかった。経験がゼロのままでいるよりは、何事も一回でもやっておいたほうがいい。(続く)

 


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