偶然性

2015-03-16 6:50

なんのCMか忘れてしまったけれど、昔のCM曲の一つに「♫ 転んだあ〜 ついでにひと休み〜 そのまた先に道がある〜 ♪」というのがある。(石川県限定だったかもしれない)「転んでしまったがその出来事自体を悲しむのではなくて、それをよいきっかけとして休憩をとっておこう」というありたいていに言えばポジティブな歌詞である。

 

英語の表現でいうところの、“If life gives you lemons, make lemonade.”(レモンをもらったら、レモネードをつくれ)にも似ている。

 

これらは、「レールを外れてしまっても、そこを楽しめるしなやかさを持とう」という意味だとも解釈していて、これは人生を楽しむ上で結構重要なことだと思う。まあはっきり言えば人生などうまくいかないことの連続である。かといってそれを嘆いてばかりいてはいつまでも前に進めないし、うまくいかないことを力ずくで何とかしても余計にこじれることが多い。それよりも、その偶発性を楽しめるようになったほうが断然楽しい。なんでこういうことを書き出したかというと、これらを連想することが自分の身にあったのである。

 

いつも飲み物はアマゾンで買っていて、ここ半年は「サントリーの南アルプスの天然水」ばかり買っている。月に1回の定期便で箱買いしているのだが、切れるタイミングと届くタイミングが微妙にズレるため定期便を設定し直すことが多い。先日も届く前に切れそうになっていたので、アマゾンで注文することにした。

 

いつもは履歴を辿って注文するのだけど、今回はなぜか検索をして一番安いものを特に考えずに頼むことにした。数日後、家に届いた箱を見てみれば、確かに「南アルプスの天然水」ではあるのだがそこには「スパークリング」の文字。炭酸水の方を注文してしまっていたのである。

 

「あー、しまった。間違えたか」と気付いて、まあ返品だ何だで時間を取られるのは嫌なので飲んでみることにした。これが美味いのである。サイダーみたいに砂糖が入っていたら嫌だなーと思ったけれど、成分は水と炭酸だけ。口の中がさっぱりするし、喉も潤うし、仕事中に飲めば頭が切り替わる。そして人気がないからかアマゾンでの値段も天然水より若干安い。開栓してからもかなり長い間炭酸が持つ。いいこと尽くめだ。

 

おそらく間違って買わなければこの飲み物のよさを一生、知ることはなかっただろう。間違えて買ったと封を開けずに返品してしまう選択肢も自分は取ることができたのだ。でも自分に起こった偶発性に身を任せてみてよかった。そう思った時、冒頭のCMソングが頭の中に流れだしたのであった。

 


Category:生活

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