新しいスマホの妄想

2015-03-25 8:10

時事ネタで恐縮だが、先日任天堂とDeNAの資本提携が発表された。岩田社長の会見によると、その理由として「スマートデバイスの活用」が明言されている。

 

家庭用の据置型ゲーム機と携帯型ゲーム機に注力して、スマホゲームアプリには見向きもしなかった任天堂の方針がついに転換したのである。岩田社長の会見では、その方針転換についての理由もなされている。

 

テレビを見る層がパソコンを見る層へと奪われたのと同じように、携帯型ゲーム機を手にする時間がそっくりそのままスマホへと流れている。それは近年の任天堂低迷のわかりやすい裏付けである。危機感を持って当然であろうし、スマホでもゲームができるのだから、任天堂が持っているキラーコンテンツを投入すれば間違いなくヒットするだろう。

 

マリオもポケモンも幅広い年齢層に支持されているキャラクターである。子供だけでなく高性能のスマホを次々手にするミドル層も、任天堂のゲームはダウンロードしてみると思う。たとえ有料アプリであっても。スマホの画面の中でマリオが動くと思うだけでちょっと興奮するくらいだ。ノウハウを所持していない市場なので、今から自社だけで開発を行なうより、DeNAと組んだほうが時間的コストの面で優位という判断なのだろう。

 

しかし結局、スマホへの参入を決めるのであればなんでもっと早くやらなかったのだろう。これはドコモが最後の最後でiPhoneの取り扱いをはじめた時にも思ったことだ。かつて業界のぶっちぎりのトップだったのだから、成長する見込みのある分野にどんどん資金を投入すればより一層その地位は盤石なものになったのに。

 

「スマホゲームなら任天堂」のようなイメージを、現時点で持たせていることも可能だったはずだ。使いやすいUIと親しみやすいゲーム性で独壇場となって、その他のブランドはその隙間を狙うような戦略しか取れなくなっていたかもしれない。それが一番の末席で、市場のルールがわからないからパートナーとともに戦うことにしたという。ファミコン・スーパーファミコンの全盛期を知る、「王者・任天堂」を体感したリアルな世代としては何とも寂しい。

 

ここまで参入を引っ張るのであれば、むしろこのままiOSやAndroidなどには見向きもせずにネットもできる独自プラットフォームのポータブルハード機を出して欲しかったように思う。言うなれば、任天堂が作るスマートフォン。ニンスマ。もしくはニンテンドーSP。ゲームとネットはもちろん、電子書籍リーダにも、ナビにもなる。スマホゲームは操作性に課題があるが、任天堂がスマホを作ればその点は必ずクリアしてくると思う。今まで何十年とトップとして携帯型ゲーム機で戦ってきた開発土壌があるのだから。

 

媒体はiPhoneのような高級路線をひかず、得意なカラバリのあるプラスティック製に。DSのような二画面のラインナップもあれば、楽しそうである。地図を開くとマリオがカートに乗ってナビゲーションをしてくれて、その日のto doリストをすべてクリアすれば、ピーチ姫が祝福してくれる。メールの通知と一緒に「動物の森」からのくじびきの案内状が届いている。楽しそうだ!

 

という妄想をしだすと止まらなくなるのでこのへんで。こういったものも提携後の構想にあるのかもしれないが、市場が成熟しきった今出てきてもインパクトは薄いだろうなあ。

 


Category:未分類

tags:



«
»