文章を最後まで書き切るには

2015-04-01 7:14

文章を日常的に書いていると気づくことがある。それは書きはじめた文章を最後まで書ききれるかどうかは、出だしで決まることが多いなあということである。

 

こういったブログのような私的なものであればまったく神経質にならないのだけど、文字数とお題が定まっている原稿の場合はかなり出だしに気を使う。そのような文章の場合は、それはもう構成がとても重要になる。どの内容を頭に持ってきて、盛り上がりをどこにして、まとめをどう着地させるか。どの内容を削って、どの内容にボリュームを持たせるか。この辺りを頭の中である程度作っておかないと最後まで書ききれない。

 

しかも導入部である文頭は、読む人を引きこまなくてはならない。曲でいうと多少のサビ的な盛り上がりを最初に起こしつつ、内容的には中盤にも終盤にも効いてくるものにしたい。かといって読む人が戸惑うような唐突なものであってはならない。そしてなにより、自分自身が気持ちよく書き始められるような乗っていける一文にしたい。

 

そう考えてみると、適当な出だしで書き始めるわけにはいかなくなる。出だしが悪いとどこか途中でうまくいかなくなって、結局頭から書き直すことが多い。

 

書き直しと言えば、ワープロの出現以来、その手間が劇的に楽になった。楽になったと言いつつ、自分がこういった仕事についた時はすでにワープロが完全に普及していたので、手書き原稿のころのことはまったくわからないのであるが。

 

さぞやその頃は生産性が低かったのだろうと想像していたが、何年か前の「情熱大陸」で林真理子を見た時に驚いた。あの人は今でも原稿用紙に手書きなのだが、頭から書き始めてほとんど書き直すことなく指定の文字数きっちりのところまで書き、それで基本的に完成としていたのである。

あれはすごい。真似しようにも絶対に真似できない。すでに頭の中にきっちりと書きたいこととその構成ができていて、それをよどみなく文章で表現できるだけの高い技術があるのだろう。

 


Category:執筆

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