グループ名は運命を背負う

急に頭に降ってきて(もしくは蘇ってきて)離れなくなる言葉がある。昨日は、それこそ突然に「ロックよ、静かに流れよ」という言葉が湧いてきてしまった。「ロックよ、静かに流れよ」これなんだっけ?としばし考えた後に、映画のタイトルだと思い出した。

「ロック」という荒々しい言葉に、「静かに流れよ」という正反対の言葉をくっつけて大きな摩擦を起こしている。トムとジェリーの「仲良く喧嘩しな」と同じ構造だ。自分が10代のころの映画だったはずだが、インパクトのある題名だから今でも覚えているのだろう。

それでもその映画は観たことがないしどうして急にタイトルだけ思い出したのか、とよくよく考えてみれば主演しているグループ名と関係があった。この映画はジャニーズ事務所に所属していた「男闘呼組」というロックバンドの出演作で、昨日「サラリーマン金太郎」のことをブログに書いていた時に、「男ってのはなー」みたいなことばかり書いていたから「男」の文字が頭に残り、「男闘呼組」のイメージから「ロックよ静かに流れよ」を思い出したのだった。

そういえば男闘呼組は今何をしているのだろうとウィキペディア先生で調べると、1993年に解散していることがわかった。ジャニーズから出たロックバンドということで当時はまったく関心がなかったが、後期は楽曲を自作するなどかなり真面目に音楽活動をしていたようである。それでウィキペディアをもう少し見てみると、「男闘呼組」のグループ名になる前には「東京」と名乗っていたようだ。つまり今でも活躍しているジャニーズ出身バンドの「TOKIO」は、「男闘呼組」の名残をその名に残しているのだ。

ところで「スマップ」や「TOKIO」、「V6」などのネーミングは、まあなんというかいたって普通というか尖っていないけれど、「男闘呼組」はじめ昔のジャニーズのグループ名は変わったものが多かったように思う。

「光GENJI」とか、よくその名をつけたなと思う。源氏物語の「光源氏」が元ネタで平安時代のモテモテプレイボーイから取ったのはわかるけど、それをグループ名にするとはと、当時はびっくらこいたものである。源氏をローマ字表記にして現代風にする発想がまたすごいというか、度胸満点というか。

他にも、「忍者」というのもいらっしゃいました。本来姿を見せない忍びの人たちが目立つ格好でステージに出てくるのだから摩擦あり過ぎである。で、これは「NINJA」ではなくて漢字表記の「忍者」なのだ。こういった言語感覚が興味深い。

自分たちも「ブルーデザイン」という事務所名にするまでは色々と考えを巡らせた。もしこれが別の偉い人が名付け親になることになり、「ユーたちの事務所名は、『Say!Show!NAGON』でいくことにしたから」と決められていたら、今の自分たちの立ち位置はずいぶん変わったものになっていただろう。洋服は絶えずビラビラのサテン地を着なくてはならなかったかもしれない。名前というのは運命を背負う重要なものだとつくづく思う。