Nikon一筋

昨日、新しいカメラを購入した。NikonのD810である。これを買うためにそれまで使っていたD800を下取りに出すことにした。今後しばらくは、D810とD750の2台体制でいこうと思う。

D800も良いカメラだと思うけれど、どうしても色がグリーンに寄ってしまうのが使いづらいところだった。写真であれば現像で直せばいいと思えるが、一眼ムービーも撮っているのでD750とD800で色味が変わってしまうのが非常に辛い。D750とD800では内蔵されている画像処理エンジンが異なる。同じ色温度で同じ場面を撮ったとしても、明らかに色が違うのである。

D800はグリーンに寄っているため、人の肌の色が冷たい感じになる。ほのかに外光が届く薄暗い状況では、ブロンズ像のようなくすんだ緑色の顔色になることもあった。これはちょっといただけない。その点、D750はマゼンダ寄りの暖かい色が出るので使いやすい。肌色も綺麗に出る。そういった状況だったので、画像処理エンジンを合わせる意味でもD800からD810に切り替えようと思ったのだった。

D810は自分にとって、6台目のデジタル一眼である。デジタル一眼を使い始めてかれこれ丸7年が経過した。最初に買ったのは、NikonのD40xだった。当時の仕事でどうしても使う必要が出てきて、まったくカメラの知識がないままヤマダ電機に行ってみると一番売り場を占領しているのがNikonで、後はCanon、SONYの順。

取りあえずカメラといえばNikonかCanonだろうと、その二択からどちらにするかを考えた。しかし知識がないゆえ、何がどう違うのかさっぱりわからない。そこでデジモノに詳しい友達に携帯電話で意見を聞いてみることにした。するとその友達は、「Nikonのほうがいいんじゃない?」と即答してきた。後でその理由を聞いてみると「なんとなくブランドイメージがいいから」とおぼろげな答えが返ってきてずっこけたが、その時は「そうか、じゃあNikonにしよう」と返事をして、当時、出たばかりだったエントリー機のD40xを買ったのだった。Nikonとの付き合いのはじまりである。

以来、一度も浮気をせずにNikon一筋。D40xからD90、D600、D800、D750とスイッチと増設を繰り返し、現在は前述のとおりD750とD810の体制になったという次第。しかし撮影の機会が増えるに連れ、気づくことがあった。プロの現場ではCanonの方が多く使われているのである。特にブライダルではそれが顕著だ。スナップはもちろん、動画ではCanonの独占状態といってよいだろう。

ブライダルの仕事でNikonを一脚に載せてムービーを撮っていると、別のカメラマンから「Nikonですか!?なぜに??」と好気の目で見られることもしばしばである。そのたびにほんの少しだけCanonに心がなびいてしまうが、手慣れたグリップを握り直すと迷いは消える。理由はただひとつ、「Nikonが好きだからです」。

これからもNikonでがんばろう。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。