削ぎ落とすことの難しさ

動画の撮影と編集をやるようになって、丸3年が経つ。今はとても志の高い仲間たちと一緒に、お互いの作品の精度を高め合っている。フェイスブックページなどネット上のサービスに動画をアップして、それをリアルタイムで品評しあっている。グループ内では末席に身を置いているような感じなので、本当に毎日勉強になることばかりある。

撮影ももちろんだけど動画は編集もまた難しいと感じる。何が一番難しいかといえば、「不要」と思えるカットの選択である。必要なものを選ぶのは簡単なのだ。必要と思って選び、なおかつそこから削いでいくのが難しい。

当然、流れを考えながらカットを繋いでいくのだが、主観的なバイアスがかかるため削ぎ落とすことのできないカットが残ってしまう。その場では気づかずにいても、周りから指摘されるとわかる。説明的になって行間をなくしてしまったり、リズムを悪くしていたり。自分がもっと観客者の客観的な視点を持てれば、編集の精度は高まるのだと思う。

作った直後の動画よりも、何日も経った過去の作品を見直すと気づく点が多々ある。時間の経過によって作品との距離ができて、自分の中で「これは絶対に入れなくては」とこだわっていたカットでも、「要らなかったな」と後になるとわかるのだ。この「客観的に見て」「削ぎ落とす」という部分は、ものを作る全般に必要なことのように思える。