キャリアに一貫性は必要か?

先日のちきりんさんのブログを読んで、確かにそうだよなと同意してしまった。

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Chikirinのブログ/キャリアの一貫性なんてマジ無用

内容は読んでいただくこととして、書いてある趣旨はタイトルに集約されている。これからの時代、キャリアに一貫性を持たせる必要などない、という言説である。

これはいわゆる「逆張り」の考え方で、今の日本で主流になっているのは「キャリアには一貫性を持たせるべき」という考えである。自分も独立する前は会社勤めをしていたので、この「一貫性が必要だ」という考え自体はすごくよく理解できる。要するに、一貫性がないと転職市場で不利だと思ってしまうのだ。

これはある程度真実で、色んな職種を渡り歩いていたり2年ほど勤めては退職するを繰り返していれば、おそらく転職市場では歓迎されないだろう。国内市場を相手にしているごく一般的な企業では特にそうだ。これはどうしてかと考えると、まあ一言で言えば、いい加減な人間だと認識されるのである。飽き性で、こらえ性のない人という認識を持たれるのだ。そういう人は日本の企業では歓迎されない。なぜか。

会社のような組織内で働くことは、やはり忍耐が求められる場面が多い。そこでは不平不満を口にする人よりも黙々と仕事をし続けている人のほうが会社にとっては管理しやすく都合がいい。つまり「キャリアに一貫性のある人」というのは、「雇用側にとって管理しやすい人の可能性が高い」と判断されるということである。

これから日本は人口がどんどん減っていき市場規模は縮小していく。どんな未来が来るのかわからないが、取りあえず今の状況のまま移民など大きな変革がなくシュリンクだけが進むと仮定すると、一つ会社に一生を捧げたい(リスクをあまりとりたくない)と思うのであれば、キャリアに一貫性はやはり必要だと思う。なにしろ、採用する側がそれを求めているのだから。

そうではなくて、収入少なくてもいいから自由に生きたいとか、起業したいとか、海外で働きたい、ベンチャーで仲間と一緒に夢を追いたいなどリスクをとって生きていきたいと思う人であれば、ちきりんさんが言うようにキャリアに一貫性は不要だと思う。というか、一つの職種しか経験してないとしたらそれはむしろ危険なことである。

自分の場合を考えると、30代後半に独立するまでなんだか色々な仕事をやった気がする。本や雑誌が好きだったのでその分野の仕事が中心にはなるけれど、今履歴書を書いてみて自分の経歴を俯瞰すればとてもじゃないが一貫性があるとは言えそうにない。

で、そういった色々な経験が今の仕事に役立っていないかといえばそんなことは全然なくて、表面上はそれぞれが独立しているのだが水面下ではつながっているのをすごく感じる。昔々に1年間くらいだけ経験した仕事が、今の仕事のどこかに役立っているという感覚がある。具体的に説明しろと言われれば難しいのだが、もしその過去の経験がないとしたらその分だけアウトプットが浅くなるように感じるのだ。

自分のことはさておき、まとめると国内の一般的な企業で一生働きたいのであればキャリアに一貫性を持たせるようプランを考えるべき。そうでなければその都度やりたいと思うことを夢中でやる、という感じだろうか。

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