一眼動画撮影時の使用レンズ

一眼レフの魅力のひとつはレンズ交換ができることだ。レンズは「レンズ沼」という言葉がある通り、こだわりだすとキリがなくなる。

自分の場合、写真を撮る際はシーンによって単焦点レンズと標準ズームを使い分けている。スナップなど画角が一定のものや撮られることを前提にしているモデル撮影の場合は、やはり綺麗に撮れる単焦点レンズを使うことにして、イベント撮影など被写体の行動が予測できないシチュエーションではズームレンズを使用している。

また動画の際は一脚に装着するレンズを純正の28-300mmに、スタビライザーには同じく純正の18-35mmを付けたままにしている。

スタビライザーはともかくとして、一脚につけているレンズは幅広い焦点距離をケアするいわゆる「便利ズーム」である。画質にこだわるならレンズを使い分けたほうがいいのだろうけど、あまり撮影中の作業を増やすと撮り逃しを起こしそうな気がして、ほとんどの焦点距離をカバーできるそのレンズを付けることにしたのだった。

それで特に不都合はなく撮影してきたのだが、やはりキヤノンと色の出方に差があるように感じて、一度試しに24-120mmのナノクリf/4通しのレンズをつけて撮影してみることにした。当然のことながら121mm以上はカバーできないので、その際には28-300mmに付け替えてみた。それでできあがった作品を見てみると、もう全然画の良さが違うのである。誰が見ても明らかなくらいにナノクリレンズのほうが良い。

今さらながら「レンズでここまで違うかー」と思い直し、動画撮影では24-120mmを常用に使うこととし、望遠側のケアとして同じくナノクリf/4通しの70-200mmを増設することにした。一脚で撮る画を同じ設計のナノクリレンズで揃えたわけだが、周りから「Nikon綺麗だね!」と褒められるくらいに画質が向上した。

レンズを褒める用語には、「抜けの良さ」とか「色ノリ」「良く解像する」などがある。もちろんそういった用語で語ることは十分に可能なのだけど、自分の感覚的な言葉で言うと「ふわっとした優しい画になった」というのが一番の感想である。以前の28-300mmは、「起きている出来事を起きているままに撮る」というとても真面目なレンズだったように感じる。それがナノクリのf/4通しは、肌のニキビがリアルに見えるほどカリカリになるまで解像はしないで、シャープだけれど少しとろっとしているような画作りをしてくれる。一言で言えば、表現力が良いのだ。

こうなるとスタビライザーにつけている広角ズームも換えたくなってしまうが、良い画が撮れるからとあまり沼にハマってしまわないよう注意したい。