フリーライターになる方法(追記あり)

自分が10代や20代の頃に、「フリーライターになる!」みたいな本を読んだ記憶がある。今は撮影やデザインの仕事をやりながら、一定の割合でライターの仕事もいただいている。「フリーライターになる!」みたいな本に書いてあった内容は正直、何も覚えていないけれど、ライターになるための方法論的な話は今の自分にもできるかもしれない。

もちろんカメラマンやデザイナーの世界と同じく、ライターの世界もピンきりである。ライターというか著述家であれば、需要が高まるほど単価は上がる。堀江貴文や高城剛、佐々木俊尚などはまさにAランクの著述家であろう。

また、フリーのライターであってもある分野に秀でて、分析力やそれを表現する文章力を認知されれば、それに応じたギャランティーを手にすることができる。

ここで話すのはそういった有名か非有名かのラインを超えたライターではなく、依頼された案件(雑誌などの本文)に応じて文章を書くという無記名ライターのことを指す。

さて、例えば今誰かに、「フリーライターになりたいけど、どうすればなれる?」と聞かれたとする。その答えはとても簡単で、「まずは、文章を必要としている会社に勤めなさい」となる。

では、文章を必要としている会社とはどこか?定期的に媒体を発行している出版社や編集プロダクションになるだろうか。そういった会社に勤めることをすすめる理由はいくつかある。一つは需要のある場所にコネクションを作っておくということである。人は「誰かに仕事を頼みたい」と思った時には、一度しか一緒に仕事をしていない人であってもその縁に頼るものだ。

なので、文章を必要としている会社に入れば、そこに勤めているすべての人と縁を持てることとなる。彼らから直接仕事をもらえなくても、横のつながりで生まれる可能性が高い。半年なり一年なりしか勤めなくても、ある程度の筆力とビジネスマナーを備えている人で、「フリーライターになります」と公言して退社すれば仕事の依頼は来るであろう。そこがフリーライターになるための最短で確実な方法である。

今はクラウドソーシングが盛んでネット上でマッチングを行ない、仕事を得ている人もたくさんいるのかもしれない。僕は使ったことがないのでそのことについて多くを語ることができないが、執筆の仕事を探すには時間が掛かりすぎる印象がある。それよりも気の合う仕事仲間やその知り合いからメール一本で依頼を受けるほうが、時間的にも精神的なストレスの意味でもコストが低いと感じる。

また出版社や編集プロダクションに勤めておく利点は他にもある。媒体ができあがる工程を見ておく(体験しておく)と、ライターになった後の自分の価値を高めることができるのである。

例えば雑誌の見開きであればそこには読者に読ませるための様々な仕掛けが施されている。タイトルはどうするか、リードはどのくらいのボリュームにするか、図版は何を使うか。本文はページを構成するための一つのパーツとなるので、全体の構成を理解して書くのと考えずに書くのとでは必ず品質に差が出る。

編集者の経験をしておけばライターになってからも、「このページは誰に向けたものなのか。タイトルは?図版は?」というのが執筆前に自然と頭をよぎる。それは文体や内容に影響するし、破綻していない文章をただ並べただけのものよりも、読者の目線にチューニングされた文章のほうが商品としては優れているはずだ。

ここまでがフリーライターになるための入り口である。ライターとして生活を成り立たせるのであれば、まさにスタートラインからが勝負である。(ライターに限らずなんでもそうなんですが)

ライターとして定期的な収入を得るためには、仕事を貰える人間にならなくてはならない。では定期的に仕事をもらえるライターにはどんな特性があるのか。

これについても自分は明確な答えを持っている。それは、「約束を守れる人」である。(まあこれもライターに限らずなんでもそうなんですが…)

ではライターにおいての「約束」とは何か。それは一つに「締切」。二つに「品質」である。人柄だとか外見だとか年齢だとか、それ以外のことはこれら2つのずっと後から出てくる事柄だ。単純化すると、「締切」と「品質」を達成できれば
プロのライターとして生きていくことができると思っている。

知り合いのプロのライターはみんなこの2つのラインを当然のようにクリアしている人ばかりだ。これらを担保できるから、発注側は安心して仕事を依頼することができる。なのでこの2つを守ることが「仕事をもらう上での最低条件」となる。

また時間を置いてこの話の続きをしまーす。

追記

続きを書きました。
ライターという仕事に未来はあるか(追記あり)
続・ライターという仕事に未来はあるか

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