ライターという仕事に未来はあるか(追記あり)

先日、ライターになるにはどうしたらいいか、というエントリーを書いた。

フリーライターになるには

結論として、まずは出版社か編集プロダクションに勤めてコネを作り、後は誠実にやる、というような王道というか有り体に言えば普通のことを書いたわけだが、昨日見たサイトで考えが変わってしまった。見たサイトというのは、はてなブログ「出版・読書メモランダム」の出版状況クロニクル85

これによると雑誌の販売金額は前年比4.6%減。減るのはもう珍しいことではないので読み流していたが、返品率が43.2%という数字を見て「これは厳しい」と思った。同じサイトの出版状況クロニクル71の表をみてもらうとわかるが、20年前の1995年は返品率25.3%、10年前の2005年は32.9%である。そしてその10年後の今が43.2%と約一年に1%、返品率が増加している。印刷部数減の上、少ない部数を刷っても売れ残って戻される量が半分近くにもなるのだ。

将来的に、一番雑誌を読む世代である10代や20代も、今は紙媒体ではなくまずはスマホやタブレットを手に入れてディスプレイで活字を読むという習慣ができてしまっている。将来ボリュームとして期待される層が、すでに雑誌というもの自体を手にしなくなっているのである。現状がこんな感じでさらにこの先、全体の部数が増えるとはどう考えてもありえないように思える。

そうであれば、「ライターになりたい」という人が身近に現れたとして、前述のようなアドバイスをすること自体がお花畑な発想なのではないか。文章を書くというのは変えずに行くとしても、それでお金を稼ぐ方法は何か別の戦略を考えたほうが良いと考えるのがまともである。

もちろんそれでも雑誌がなくなることは決してないと思うし、部数がなく売り上げが取れない中でも雑誌が好きだからやってみたい、と現状と将来の予測がきちんと認識できた上で飛び込むのであればいい。しかしそうでないなら紙媒体を当てにしてライターを目指すこと自体、ネガティブな意見を言わざるをえない。現状はまだ大丈夫としても、10年後、20年後にはその仕事自体が消滅している恐れがある。なので、もしライターをやってみたいと思うのであれば、もういっそのこと、自分でコンテンツを作り出す方向に行くのが良いように思った。

と、非常に中途半端なところで恐縮ですが、また時間を置いて続きを書きますー。

追記

続きを書きました。
続・ライターという仕事に未来はあるか


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。