セレンディピティ

昨日の記事で、ネットが大好きだという話を書いた。それは本当にそうなのだが、かといって一日中パソコンやスマホに向かってばかりいると、ネット上で流行っていることや話題になっていることが、世間一般の誰もが知っていることと錯覚してしまうので注意が必要である。

例えば、Kindleというのはそれこそ誰もが知っているものという認識があるのだが、それを前提にして会話をすると通じないことが何回かあった。サービスだけでなく、ウェブ上での有名人もそうだ。例えばちきりんさんのようなアルファブロガーは、世間のほとんどの人が知っている有名人のような感覚になってしまっているが、実際に世間の認知度の割合は5%以下なのではあるまいか。もう少しマイナーな人になると、その世間での認知度は壊滅的に低くなるのだろう。

それで興味深いのはこの逆の現象もあって、テレビですごく勢いがあって有名になっている人でも、ネットばかりしているとその人のことを知らないということがよくある。

自分はテレビを見ないのだけど、例えば「ラッスンゴレライ」の人はわりと最近知った。「あったかいんだから〜」の人も最近である。そしてどちらもお笑い芸人というのはわかっているけれど、コンビ名を知らない。なんとなくそのフレーズが流行っているらしいというのを薄っすらと知っているだけである。これはテレビとネットの特性をよく表している現象だと思う。

テレビというのは電源をつけていれば勝手にコンテンツが流れだして、それを基本的には無条件に受け入れることになる。
しかしネットでは勝手に流れだした動画など停めてしまうのが通常である。

Twitterなど投稿がタイムラインに沿って流れるものであっても、自分にとっておもしろくない、または有益ではないと感じればすぐにフォローを外すかミュートにする。ネットにおいて情報は、どんどん自分の嗜好に合ったものへとカスタマイズされていくものなのだ。

これを繰り返していると情報収集の無駄がなくなる反面、セレンディピティが失われてしまうという危険性が出てくる。興味のあることの深堀りはできても、思いがけない新しい発見をするという機会を得ることができないのである。

なので、少しはテレビを観たほうがいいのかなーと思ったりしているのだけど、一旦テレビから遠ざかると画面に目を向けようと意図された派手な演出になんだかとても疲労感を感じてしまう。テレビを観ないままにもう少しセレンディピティを得られるような、何かいい方法はないだろうか。やはり、ニュースアプリか。

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