ハズレだった道具は、スタイラスペン

このブログでは普段使っている道具のことを色々と紹介しているが、基本的にこれまでレビューしてきたのは買ってよかったと思えるものばかり。しかし道具というのは、もちろん当たり外れというのがある。なのでたまには、買ったはいいけど全然使っていない、いわゆる自分にとっての「ハズレの道具」を紹介しようと思う。

最近のハズレというと、スタイラスペンがある。スタイラスペンと言えば、ジョブズがiPhoneのプレゼンのときにこき下ろしたのは有名な話。要は画面をなぞるためのペンなど持たず、自分の指先という最高の道具があるのだから、これで効果的に操作ができるようタッチの精度をブラッシュアップした。それがiPhoneという商品のコンセプトだった。

そしてこの考えが正しかったことは市場が証明している。指先だけで簡単に操作が完結するその仕様は、圧倒的多数の人に受け入れられた。もちろん自分にしたところで普段使う分にはスタイラスペンなどなくとも指先だけでまったく支障がないのだけれど、しかしごくたまに手書きでメモを取りたいというシーンが出てくる。

言葉だけではなかなか伝わらないとき、紙とペンがあれば図やイラストを書いて説明することができるが、いつでもそんな用意があるとは限らない。原稿の修正にしろpdfに赤字を直接手で入れられれば楽という考えもある。

そういった経緯で、画面の大きなiPhone6プラスを使っていることもあり、一度試しに使ってみようと「Renaissance Pro ~ルネサンス・プロ~」というスタイラスペンを買ってみた。ペン先が細く滑りが良くて書きやすいという触れ込みである。

これを買ったのが今年の7月の頭。しかし、先に結論を言ってしまうと今ではまったく使わなくなってしまった。出先で専用アプリに図を書いてそのままpdf化して送信したことが一回あり、その時は「結構、便利だな」と感心したのだけど、常にスタイラスペンを使うかというとそんなことは全然なかった。

確かに手書きで描写するだけでなく、画面上を操作するにもペン先の細いスタイラスペンは正確なのだが、いかんせん持つのが邪魔くさい。いちいち「ペンを握って、電源を入れる」という動作をするよりも指先でタッチするのが断然速い。当たり前である。買ってからしばらくはスタイラスペンをいつも持ち歩いていたのだが、指先ばかりで一向に出番が発生しないので、いつのまにか使わなくなってしまった。

おそらくスタイラスペンは、iPhoneよりも画面の大きなiPadの方に需要があるのだと思う。フリーハンドで割りとしっかりとしたイラストや書類などを作りたいと思えば、指先だけでは限界があるだろう。またタッチすることを前提として作られているSurfaceなどとも親和性が高そうである。

ということで現状では登板の機会がなく、机の隅に転がっているが、今、手元にあるものとはコンセプトの異なるデバイスを買った時には大活躍してくれるかもしれない。その時には、改めてスタイラスペンの素晴らしさを書いてみようと思います。