フジロック初日(2015年7月24日)

7月24日金曜、フジロック初日。雨かな、と心配したけど天気は曇り。何とか降らずに持ちこたえていて安心する。

起きたのが朝6時だったので、グリーンステージ・オープニングアクトの11時まではまだまだ時間がある。そのまま、まずはメインストリートの坂を登って行き、雪ささの湯へ。しばらく湯に浸かってまったりとする。内湯の温度が42〜43度と高めで長く入っているとのぼせてくるが、変わらぬ安定の気持ちよさ。ぬるめの露天風呂と交互にじっくりと入る。

まだまだ時間はあるので車に行ってMacを開き、会場入りしたことについてのブログを書く。書き終わったらKindleで読みかけの本のページをめくった。そうしているうちにクルマの前を通る人の数がどんどんと多くなる。クルマにいても、もうすぐではじまるフジロックの熱が伝わってくる。

10時にクルマを出て、会場へ。そのままグリーンステージの左手後ろに陣取る。もはや毎年の定位置になってきている。だだっ広い中、腰掛けた時にはまばらだった人が、11時が近づくに連れて徐々に集まってくる。

空も曇りのままでさらに薄っすらと青空まで見えてきた。野外フェスにおいて、晴れているのと雨降りでは気分的に大違いである。緑の中をくぐってきた心地よい風を受け、ステージが始まるのを待った。

フジロックに来始めた4〜5年は、ともかく時間が惜しいと色々なステージを足を棒にして見て回っていた。それがだんだんとグリーンステージで過ごす時間が長くなり、去年は確かベースメント・ジャックスを見にホワイトステージへ一度行ったきり。ほとんどグリーンステージから動かなかった。

今回も遠征してまで見たいというアーティストは自分的にはいなかったので、最初から最後までグリーンにいるつもりである。

11時に「ROUTE 17 Rock’n’Roll ORCHESTRA」で幕が上がる。すっかりフジロックの顔になりつつあるトータス松本が登場。その後、吉川晃司が入れ替わりに現れて、なんと“BE MY BABY”を歌い出した。周りのおじさん・おばさんのどよめきが聞こえる。自分はこの曲が流行った時は高校一年で、もちろん世代的にど真ん中である。フジロックでBE MY BABYを生で聞くとは思わず、妙な感動を覚える。しかし、30代以下の人に需要はあるのだろうか。

その後は、

THE VACCINES → OWL CITY → ONE OK ROCK → MOTÖRHEAD

とグリーンのタイムスケジュール通りにステージを見る。フジロックのステージ上で見るワンオクに若干違和感を持ちつつも前方にいた外国人の人たちがスタンディングオベーションをしていたのを見てなぜか安心する。(自分は一体、どういう立ち位置なのか)

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初日のグリーンのヘッドライナーは、Foo Fightersである。特に見たいバンドでないけどそのまま見る(そんなのばっかり)。これは毎度のことではあるのだけど、グリーンのヘッドの時の観衆の数は本当にすごいものがある。観客を照らすライトによって、人が渦をなして見える。

グリーンステージのヘッドライナーは、この何万人という人々を前に、期待を背負ってつとめるのだ。ただ演奏が上手いだけではダメ、歌が上手いだけではダメ、売れているだけでもダメ。グリーンを務めるという説得力が必要となる。

デイヴ・グロールが6月に骨折していて、移動式の特注椅子に座りながらの演奏。パワフルでユニーク、そして親密な空気の2時間に及ぶステージだった。結果的に大満足である。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。