漫画まとめ買いはKindleが一番コスパが良い

「進撃の巨人」の実写版を見たのをきっかけに、コミックスを読みたくなった。Kindle にないかと探してみたら、きちんと既刊が全て揃えられていてしかもリマスター版なるスピンオフも予定されているようである。

出版不況と言われているが、漫画は当たると本当にデカイ。特に「進撃の巨人」のようなバトル物はメディアミックスしやすいので、会社にもたらす経済効果たるや大変なものと推測される。

さぞかし講談社はウホウホであろうと思いながら1巻・2巻をダウンロードして読んだ後、「まとめ買い」なるボタンを発見した。

「1巻・2巻はすでにダウンロード済みなので、それを除いた全巻が購入できます」と但し書きがしてある。1巻ずつちまちまダウンロードするのは手間だと思っていたところなので早速押してみる。

するとKindleの画面へざざざっと16巻までの「進撃の巨人」の表紙が表示されて、みるみるうちにダウンロードされていった。なんなんだこの便利さは。ものの5分ほどですべての巻を読めるような状態になってしまった。

まとめて漫画を読みたいときには、例えば漫画喫茶へ行くとかTSUTAYAなどでレンタルしてくるとか、本屋へ行って単行本を大人買いするとか、色々と方法があるわけだが、Kindleでダウンロードしてしまうのが一番コスパがいいように思う。

漫画喫茶にしろTSUTAYAにしろ、そこへ行くまでには物理的な距離と時間が必要となる。行って帰ってくるまでにやはり30〜40分はかかる。しかもレンタルであれば返しに行く手間も発生する。

料金的にはもちろんKindleで買うより漫画喫茶やレンタルの方が安いのだけれども、消費されてしまう移動時間を考えるとそのくらいの差はなくなってしまうように思う。しかもKindleに入れてしまえばいつでも読みたいときに読み返せるのだ。

この中の選択肢で残念ながら一番優先度が低くなるのは、本屋で単行本をまとめて買う行為である。移動時間がかかる上に漫画単行本17冊分という物理的なスペースが常時部屋の中で取られることとなってしまう。

パソコンやソファ、ベッド、デスクなど毎日使うものならいざしらず、漫画本は一度読んだ後、再び開くのはまた随分先のこととなる。しかし、ただ本棚に入れているだけの間もそのスペース分の家賃は取られることとなる。移動時間と家賃の消費を考えれば、単行本を買うというのは一番コスパが悪い行為だ。

こう思うと、消費者にとって有益なのはどう考えてもKindleのような電子化をどんどん進めることのように思うのだが、しかし新刊でほしいと思う本が出てきても、Kindle版に対応していない(もしくは対応が遅れる)というものがまだまだ多数ある。もはや技術的には問題ないのだから、電子化できない(しない)のは作者や出版社の考えによるものとなる。なんでもったいぶるのだろう。

ドコモが結局はiPhoneの取り扱いをはじめたように、ソニー・ミュージックが結局はiTunesでの楽曲提供をはじめたように、結局は「すべての書籍が電子版で読めるようになる」そんな未来は必ずやって来るように思う。

「すべての書籍を世界中のどこでも、読みたいときに読める」そんな素晴らしい世界を一日も早く体験したいと思う。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。