Magic Keyboardの使い心地

昨日、一昨日とAppleの新製品のレビューを書いたが、今日はその最後として、Magic Keyboardの使用感を紹介する。

Appleは今回、PC周り3種類の新製品を登場させているが、その3つに共通していることは、電池式から内蔵バッテリーへの移行がある。Magic Keyboardも他の機種と同じように電池を格納する膨らんだ部分がなくなった。その分デザインは以前に増して削ぎ落としたミニマリズム的なものとなった。

それによって打鍵していての一番の変化となった部分は高さである。Magic Trackpad2と同じく、以前は最大の高さが1.8センチほどあったところ、新しくなったキーボードは1センチほどしかない。

傾斜は低く緩やかになり、かなり低い位置で打鍵することとなった。慣れの問題があるので現状で「超快適!」とはいかないのだけど、傾斜が低くなればその分指が動く距離は物理的に短くなる。なので、慣れればより疲れにくいキータッチができそうではある。

IMG_0260

また見た目のデザインばかりでなく、キーの感触もかなり変わっている。押しこむ深さは以前とほぼ変わらないのだけど、キーの一つひとつがしっかりと固定されていてぶれることがない。キーを押す感触がしっかりとしていて心地よい手応えがあり、なおかつ適度な反発力があるためリズムよく打てるように感じる。

このことをAppleのサイトでは、「キーの下にある改良されたシザー構造により、キーの安定性が向上しています」と表現している。この文を読むだけでは今ひとつピンと来ないところだが、実際に打ってみると書いてある意味がよくわかると思う。

キータッチもさることながら、自分が良いキーボードに求める条件として、「キーボードを見なくてもどのキーもたやすく打つことができる」ということがある。

Magic Keyboardは先代の配列や大きさをほぼ踏襲していて、そこはほぼクリアしているのだが、方向キーのデザイン変更については賛成しかねる。先代は四方向全てが同じ大きさだったので迷わなかったのだけど、今回は上下が以前と同じ大きさなのに対し、左右は上下キーの倍の大きさとなっているのだ。

IMG_0261

デザイン的には余白が埋まってより美しいものにはなっているが、手探りで上キーを打鍵する際には何度も間違ってシフトキーを押してしまった。4つの方向キーは機能的に同じ性質のキーとなるので、ここは先代のように同じ大きさのままで良かったのではないか。

しかし、不満らしい不満はこの方向キーくらいである。以前の純正キーボードに比べて使いやすくなったと感じる。もちろん、Happy Hacking Keyboardをはじめとして、これよりも人間工学的に優れた使いやすいキーボードは五万とあるだろう。

しかしこの見た目の美しさと堅牢さは、仕事へのモチベーション向上に確実に寄与すると感じる。好みは分かれるかもしれないが、Apple製品が好きであればきっと気に入るキーボードになると思う。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。