たくさんの本を読むには

今年に入って読み終わった本の冊数が、100冊を越えた。去年は一年を通して50冊しか読めなかったところ、今年はあと二ヶ月半を残しその倍を読むことができた。100冊は一つの目標だったのでそれを達成できたのは素直に嬉しい。残り二ヶ月でもう30冊ぐらい読めたら結構満足できそうである。

去年はわりと一冊一冊を丁寧に読んでいたのだけど、それだとだんだん時間がもったいないと感じ始めるようになり、今年からは意識的に読み方を変えるようにした。頭から一語一句を拾う感じではなくて、ウェブサイトの記事を読むみたいにしてセンテンスごとに流し読みをしている。

興味が持てない部分はどんどん飛ばすし、詰まらないと思ったら最初の10ページぐらいで読むのをやめてしまう。そんな読み方だからこれほどの冊数を読めたのだと思う。

月別の冊数を見てみると、10月が圧倒的に多くて22冊を読んでいた。これには明確な理由があって、10月に入ってからは朝に毎日30分間の読書タイムを設けることにしたのだった。

本は「時間のあるときに読もう」と思ったらなかなか読み進めることができない。読みながら入ってくる情報を処理するため頭を使うこととなる。そのため「さあ読むぞ」と読書へ切り替えるスイッチを頭に入れないと、なんとなくでは読み始める気になれないのだ。

なので去年までは時間が取れずにグズグズと積読する一方だったが、今年は買うのと読むのがほぼ同じペースできている。このくらいの速度と量で読書をしていくと満足感や達成感があるし、知識もそれなりにつくように感じる。

本で知識をつけたいと思ったら色々なジャンルや作者の本を乱読するのは効率が悪い。それだと本当に満足感と達成感だけで終わってしまう。例えば「睡眠」について知りたいと思えば、睡眠について書いてある本を一気に何冊も読むのが良いように思う。重要なことはどの本でも書いてあり重複しているので、自然と記憶に定着するように感じるのだ。

10月は藤原和博さんの本を5冊、集中的に読んでいた。ウェブサイトのインタビュー記事で興味を持って、何冊かをまとめて買って一気に読んでみたのだった。

そうして読み進めると本の中でまたいい本が紹介されていたり、別の興味のある分野が出てきたりしてさらに読書の幅が広がっていく。そういった「自分が読書を楽しんでいる過程」を客観的に見ておもしろかったりもした。

12月の終わりごろには、今年読んでおもしろかった本を何冊か紹介します。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。