金沢のブラッスリー・ひらみぱんへ行ってきた

先日、金沢にある「ひらみぱん」というお店に行ってきた。かなり良い感じのお店だったので、感想を書いてみます。

「ひらみぱん」というのはその名の通り、平見さんという方が店主をされている、お茶やお酒、食事が楽しめるブラッスリーだ。お店のウェブサイトによると店名の「ぱん」というのは、いわゆるフランスパンなんかの「ぱん」と食事を作るフライパンの「ぱん」を掛けたそうである。

店構えが可愛らしく窓からは並んだパンが見えていたので、どちらかと言うと軽食を食べられるおしゃれなカフェというイメージだった。今回は夜に食事に訪れてみたのだが、かわいい外観とは裏腹にそのイメージが大きく覆されることとなった。

食事はおすすめの黒板からコースメニューかアラカルトを選ぶ。この日は2人で行ったのだが、取り敢えずコースではなく単品でアラカルトにしてみることにした。注文したメニューはうろ覚えで恐縮なのだが、

・ローストビーフのサラダ
・サーモンのタルタル
・本日のお魚
・鴨のコンフィ

の4つ。オーダーをとってくれたメガネの店員さんに、「量的にどうですか」と尋ねると「バッチリです!」の返答。結果的にサービスの方の言うとおりに調度良い分量だった。

まずはアミューズに香箱ガニのスープが出てきた。コクが合って、外からの冷えた体が温まった。アミューズを出すということは、結構きちんとしたフレンチなのかな、そう思ってここでカフェという印象が変わってくる。

ひと皿目のローストビーフのサラダは、文字通りサラダの上に厚めに切ったローストビーフが散らしてあるというもの。量が結構多くてびびったが、野菜がほとんどなので割りとすんなりお腹に収まってしまった。どの野菜も新鮮でパリパリとしていておいしかった。入っていたエンドウ豆の火の入れ方がレアに近く、色鮮やかで実が弾けるようにツヤツヤとしていた。味もさることながら食感がどれも素晴らしくて、「これは、この後のメニューが楽しみだ」と良い予感しかしなかった。

サーモンのタルタルは、アボカドと一緒に叩いてあった。どちらもネットリとした食感だけどしつこくなく、両方の旨味が調和していた。自家製と思われる薄切りのパンに乗せて食べた。

お魚料理の魚は、完全に忘れたのだけど真鯛だったように思われる。アサリと芽キャベツ、アスパラなどを魚介のブロードで煮込み、その上にパリッと焼いた程よい大きさの切り身と白子を載せたもの。その状態のものがまず自分たちのいるテーブルに置かれ、さらに魚汁の泡ソースが目の前で掛けられた。これがすごく美味しかった。スープにコクがあり魚の旨味と溶け合っていた。

特に白子が美味しかった。焼き目が付くぐらいにしっかりと焼いてあり、さくさくとした食感と濃厚な味わいの両方が楽しめた。スプーンを借りて、スープも全部飲み干してしまった。

最後は鴨のコンフィ。骨付きのもも肉が登場した。これもパリッと焼き上がっていて美味しい。シメジやしいたけ、マッシュルームなど季節のきのこが、たっぷりと鴨肉の下に敷き詰められていた。全然奇をてらっていなくて、選んだ食材をそのまま一番美味しく調理しました、というストレートな美味しさだった。

旬の食材はどれも力強くてどっしりとした風味があった。すべての料理は味はもちろん食感がとても良かった。本当に食事を楽しみながらゆったりとした時間を過ごすことができた。

朝8時からモーニングをやっているということで、「朝からシェフがいらっしゃるんですか」と店員さんに尋ねると「いますよ!」との返答。お店のブログを見てみると、今年にはフランスへ研修旅行へでかけていたそうである。

きっとフランスが大好きで、フランスの料理やパンが大好きなんだろうな、そんなシェフの愛を十分に感じられるお店だった。これから、定期的に足を運んでみたい。