台湾一人旅 1-5 チェックイン

台湾の旅行記の5回目です。

台北の街中に入ってから、タクシーは何度か右折と左折を繰り返してホテルへ向けて走っていった。基本的に急発進・急停車がデフォルトの運転のようで、「あのー、ここにお客さんが乗ってますよ…」と心で呟いても、ふんわりアクセルにする気配はもちろんない。

街を走る原付バイクの多さにも驚いた。道路によっては車の数よりも多いように思われる。

日本では時速30キロに速度制限されている原付バイクだが、台湾の制限速度は何キロなのだろうか。車を追い越してどんどん前へと走っていく。それを追いかけるようにタクシーもまたスピードをあげるから、さながらちょっとしたカーチェイスのようである。

そうこうしているうちにタクシーはホテルに到着した。料金は1,045TWD、日本円で3,800円ほど。感覚的には日本でタクシーに乗るのと変わらない料金だった。“Thank you.”と告げて車を降りて、そのまま目の前のホテルへと入っていった。

ウェブで予約を取った時には6階建てのそこそこ大きな建物をイメージしていたのだが、ごみごみしたビルの間に埋もれるように建っているこぢんまりとしたホテルだった。手狭なカウンターには30代くらいの男性スタッフが一人でいて、僕の存在に気づくと「ニーハオ」と挨拶をしてきた。

ホテルのチェックインは緊張の瞬間である。なるべく話さなくても無事終えられるように、パスポートとクレジットカードを見せて、“Check-in,please.”と言葉を掛ける。

お兄さんは“OK.”と答えながらパスポートを受け取り書類に何かを記入し、「ここにサインしてくれ」と指差しながら書類とペンを差し出してきた。サインをして返すとクレジットカードの番号を確かめて、鍵を手渡してくれた。

デポジット(保証金)は掛からないようである。香港の時はかなり汗をかきまくったチェックインであったが、すんなりと終わることができて拍子抜けである。

部屋番号の印された6階までエレベーターであがり、部屋に入って荷物を下ろした。中は日本の一般的なビジネスホテルをちょっとカジュアルにしたような感じ。

小綺麗で落ち着けそうな部屋だったので安心する。ベッドのすぐ隣にはガラス張りのバスルームがあった。日本では、ラブホテルぐらいしか見ないようなレイアウトである。

時計を見ると21時くらいだった。まだ寝るには早いし、関西国際空港で軽く食事したきり何も口にしていない。荷物をほどいた後、食事をしてみようと夜の台北の街へと出てみることにした。(続く)