台湾一人旅 2-1 台湾について調べる

台湾の旅行記の7回目です。

翌朝は7時頃に目が覚めた。歯磨きなど朝の身支度を整えた後に、日本から持ってきているラップトップをベッドの上で開く。今日の行動を決めるため、台湾の主だった観光地を探そうと思ったのである。

台湾というのは日本と同じく南北に連なる島国だ。エリアは主に、最大の人口を誇る台北市がある北部、一年を通して温暖な気候の中部、第二の都市で貿易港・高雄のある南部の3つに分けられる。

今回は3泊の予定で来ているのだが、初日は夜に到着して帰りは朝早くの便を予定している。実質的にゆっくり時間を取れるのは2日しかないので、台北を中心に見て回ることにしていた。

北部の見どころを検索するうちに、「そういえば台湾は独立国なんだっけ?」と今更ながらに素朴な疑問が湧いてきた。

国旗が存在しているから独立国だと思っていたのだが、同じく東アジアにある独立国のフィリピンや韓国とはポジションが異なっている気がする。検索をしていた手間でウィキペディアを中心に台湾について調べてみる。

調べた限り、国際的には「中華民国」として存在している独立国家のようであった。「ようで」とつけたのは、中国はそれを認めておらず、あくまでも中国の一部としているからだ。

大戦前、台湾は日本の植民地であった。日本が負けた後は空白の地となったわけだが、中国を「中華民国」として仕切っていた蒋介石(中国国民党)が、第二次世界大戦の後に毛沢東(中国共産党)との戦いに敗れると、空白の地であった台湾へと逃れた。そしてその地を、「中華民国」と名乗り独立国家としたのである。

これが、大戦前から現在に至る台湾の大まかな流れである。その結果、「まあ議会もあるし国旗もあるし独立国家だよね」と認識する国際世論と、「勝手に中華民国を名乗ってこっちが本流とか言い出すのやめてくれ」と独立国として認めずに中国領土の一部とする層の2つが存在することとなった。

ちなみに日本は「日中共同声明」にもとづいて、中国の主張を支持するという立場を取っている。

詳しく知りたい方は独自に調べていただければと思うが、そういう経緯であれば、それはまあ中国にしてみれば独立国家と認められないだろうし、台湾の人たちにしても独立の精神が根付いているだろうから中国の一部となるには抵抗があるだろう。

今はどちらの主張も存在するという拮抗した状態であって、台湾の人たちの多くは曖昧なままの現状が続くことを望んでいるようである。

要するにどっちつかずのまま安定してしまい、結果、平和な状況となっているのだ。これでまた主義主張がせめぎ合って戦いになったりしたら嫌だもんね。

そこまで調べると時刻はいつの間にか10時頃になっていた。取りあえずはホテルから歩いていけるところに行ってみようと、パソコンをバックパックにしまってホテルを出る。

目指すは、台湾3大観光地のひとつとされている「中正紀念堂」である。(続く)