台湾一人旅 2-5 食堂での注文の仕方に悩む

新年明けましておめでとうございます。台湾旅行記を続行していきます。今回は11回目です。

総統府を後にするとさすがにお腹が空いてきていた。午前10時にホテルを出発してからずっと歩き通しで、時刻はすでに午後1時を過ぎている。

といっても総統府近辺はあまり飲食店らしきものは見当たらず、次の行き先を決めつつ、途中の手頃な食堂で食事を済ませることにする。

総統府の近くに手頃な観光地はないかと調べると、龍山寺というお寺を発見した。建立は1738年。今から約280年前である。日本の一般的な寺院のように飾り気のない言わば「真面目な」出で立ちではなくて、凝った装飾がいたるとこになされているようだ。わかりやすく言えば「派手な」寺院らしい。

グーグルマップでルートを調べると今いる場所から徒歩約20分ほどで着くと表示された。「そこそこ歩くなー」と思いながらもバックパックを担ぎ直してともかく向かってみることにする。

歩いている途中に見つけたセブン-イレブンでまたもやポカリスエットを調達。店内には学生らしい若い人たちを多く見かけた。どうやらこの近辺に大学があるようである。

大学近くには大概、安い食堂があるものだが、学生さんでいっぱいのところに入るのは避けたいと思った。「中国語の話せない観光客が入ってきたぞ」みたいな雰囲気になって、変に注目されるのが嫌だったのである。

そう思いながらグーグルマップの示す方向へ歩いて行くと、シャッター通りらしいさびれた商店街に、一軒開いている食堂を見つけた。中には2、3組のお客が箸で麺を啜っている。ここにしてみるかと、店の外に設置してある厨房で鍋を振っているお姉さんに指を一本立てて見せて、「一人です」とジェスチャーをした。

台湾には街中に庶民的で飾り気のない(はっきり言えば汚い)食堂がいくつもある。日本で言う、吉野家とか松屋とかと同じくらいの頻度で出現する。おそらく台湾の人もそれらファーストフードと同じような感覚で気楽に入るのだろうが、そういったお店は大抵、店の外に厨房を構えていた。

一見すると屋台のようなのだが、奥を見てみれば日本の食堂のようにテーブルと椅子を備えているという風情である。どうしてこういう作りが定着しているのか定かでないが、テイクアウトの需要があり、それらに素早く応えるためではないかと適当に推測する。厨房のお姉さんに「中へ入って」と目で促され、店内の二人掛けのテーブルに座ることにした。

昨日は夜の屋台で食事をしたけれども、台湾の食堂で食べるのはこれが初めて。ともかくメニューはないかと探してみると、注文票のような紙とペンがテーブルの上に置いてあった。表の中にメニュー名がずらりと並べてあって、その横に空欄がある。どうやら好きなモノを選んで自分でチェックして店員に渡すといった流れのようだ。

後で調べてみたところ、台湾の食堂での注文の仕方はこれが一般的なようであった。店先か、もしくはテーブルに注文票とペンが置いてあり、客が頼みたいものの個数を「正」の字で記していくのだ。

その仕組みはすぐに分かったけれども、いかんせんメニューはすべて中国語。何が書いてあるのやらほとんどわからない。値段が横に書いてあるのでその点は安心だけれども、さてどうしたものか…。(続く)