台湾一人旅 2-8 「元世界一のビル」台北101へ

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台湾旅行記の14回目です。

午前中にホテルで観光の予定を組んだ時には、ざっくりと龍山寺までは見て回るつもりでいた。頭の中の予定では、その頃には夕方になっているだろうから、その後に夕食を兼ねて夜市に行こうと思っていた。

しかし時計を見るとまだ午後3時前。ちょっと中途半端な時間になってしまった。そのため、明日行こうと思っていた台北101へ行ってみることにする。

台北101というのは、展望台のある超高層ビルのことである。台湾のガイドブックを見てみれば必ず載っている台北観光の定番スポットだ。

地下5階で地上101階。高さ509.2メートル。101というネーミングは地上の階数から取られたものである。

2004年に建てられた当時は世界一の高さを誇るビルディングとしてギネスブックに認定されていたが、2008年に828メートルを誇るブルジュ・ハリファがドバイで完成し、あえなくその座から陥落した。

話は脱線するが、地上828メートルというのも目のくらむような高さだけれども、この高層ビル競争はとどまることを知らないようである。現在は2016年竣工予定でクウェートに高層ビルが建設中となっていて、その高さは実に1001メートルが予定されている。

さらに上海や深圳、天津など中国でも次々と高層ビルが建設され、2016年1月4日の時点で台北101は超高層ビルというカテゴリーにおいて第9位にまで順位を落としている。ちなみに日本のビルはというと、112位になってあべのハルカス(300メートル)がようやく顔を出してくる。

それにしても、第一位になることが予定されているビルの高さが1キロあるというのはものすごいことだ。東京タワーの高さが333メートルだから、単純計算で東京タワーを3つ積み上げた大きさになるということである。

この高さ競争は技術が進めばそれ以上のものを際限なく作れるということで、今建てているクウェートのビルは「当分の間、抜けない世界一を目指す」ことが目的になっているだろう。

その後に「世界一の高さのビル」が新たに生まれれば、すべての順位が1つずつ繰り下がって「元世界一」のビルが新しく生まれることとなるのである。

ということで、そんな哀愁ただよう元世界一の台北101を見に行くことにする。龍山寺のほど近くに地下鉄の駅へと通じる地下道の入り口があり、その先は台北捷運板橋線龍山寺駅となっている。

龍山寺駅から台北駅まで電車に乗り、そこで捷運淡水信義線に乗り換える。10分ほど電車に揺られれば台北101のある台北101/世貿駅に到着した。

駅に降りてから再び地下道を歩いていけば、ショッピングモールの入り口と通じていて、見上げるとそこには上空に頂上を突き刺している台北101の姿がお目見えした。

ビルの外観は、縁起の良いとされる竹をモチーフにしていて、「節」が8つ側面に入れられている。天気はどんよりとしていてそれほど見晴らしは良くないかもしれないが、ともかく上ってみようとビルの中へと入ってみることにした。(続く)


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。