台湾一人旅 3-6 ロープウェイで感じる孤独

2016-01-18 7:35

台湾旅行記の27回目です。

 

淡水駅から電車に揺られ、まずは大安駅に到着した。電車を文山線へと乗り換えてその先にある動物園駅を目指す。動物園駅というからには、もちろんそこには動物園がある。台北市立動物園というその名の通り、台北市が運営している動物園である。

 

作られたのは、今からほぼ100年前の日本統治時代の1914年。なかなか歴史ある動物園のようだ。当初は同じ台北市の中部に位置する円山公園内に設立されていたが、1986年に今の場所へと移転したそうだ。

 

動物園も惹かれるものがあるけれども、明日の朝早くに日本へ帰るため、今回の旅行で残された時間はあまりない。また次のお楽しみに取っておいて猫空駅まで繋がっているロープウェイを目指す。

 

動物園駅に降り立つと、iPhoneのグーグルマップを起動して猫空ロープウェイの場所を確認する。駅から300メートルくらい歩いたところの4階建ての建物が、ロープウェイに乗れる駅のようだった。

 

そこまで歩いていく道すがら、気温が急激に下がってきているのを肌に感じた。昨日の夜の士林夜市では暖かくてTシャツ姿の人も見たというのに、打って変わり冬らしい冷たい風が街を吹き抜けている。

 

iPhoneの天気アプリを起動して気温を確かめてみると、12度と出ていた。台湾は気温が高いと思ってTシャツにカーディガン、その上にマウンテンパーカだけと薄着で来てしまった。

 

中に着込んでいるペラペラの薄いカーディガンのボタンをすべて留めて、マウンテンパーカのジッパーをアゴが見えなくなるくらいに引き上げた。それでも服装自体が薄手なので、冷気が体温をどんどん下げてくる。寒くてかじかむ両手をこすり合わせながら、急ぎ足でロープウェイの出発駅まで移動していった。

 

 

駅は文山線と同じ動物園駅という名前だった。終点の猫空駅までのチケットは、一階の入り口にある券売機で買うことができる。料金は50TWD(約175円)だった。

 

中に入ってエスカレーターを上がっていくと、4階にロープウェイを並んでいるらしき人の列を発見した。入り口は二つ作られている。一つはここのロープウェイの売りである底が透明タイプに乗るためのものとなっており、もう一つは透明ではないタイプとなっていた。当然、人気は透明タイプに集中していて、透明でないほうの入り口は列そのものが発生していない。

 

おそらく透明でないタイプを利用しているのは、このロープウェイを足として利用している地元の人なのではないだろうか。移動でロープウェイを使うたびに観光客と一緒に長い列を待つのはばからしいので、あえて透明ではないタイプを導入して待たなくても乗れるよう配慮したのかもしれない。これはもちろん僕の推測であって、真実は定かではない。

 

 

列についている観光客のほとんどはファミリーやカップルである。その中に一人ぽつんと列に混じっていると、一人旅の孤独を嫌でも味わうこととなった。まるで高校のクラス替えで一人も知り合いがいない時みたいである。

 

しかもロープウェイは6人乗りらしいので、自分一人が乗るということはないだろう。下手するとラブラブのカップルと相乗りすることになるかもしれない。そうなれば僕も気まずいが、異国の旅行者と同席することになったカップルもまた気まずいであろう。ロープウェイに乗って高いところに行く不安より、相席が誰になるかが気になり始めてしまった。

 

列は着実に進んでいき、自分が搭乗するまでもうすぐである。(続く)

 

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