脳のメモリ消費を避けるため、選択の機会は意識して少なくする

2016-02-08 8:15

人間は生きていると日々、選択を繰り返すことになる。

 

その選択するという行為はエネルギーを伴うものである。どちらが正しいか、間違っているか、どちらがより得をするのか、といちいち脳みそを使って考えるため、選択すること自体で幾分かの脳のリソースを消費しているのである。

 

すごく有名な話だけど、この選択のリソースについて実験したスーパーマーケットがある。

 

北カリフォルニアのドレーガーズ・マーケットでは、24種類のジャムを並べた時と6種類だけしか置かなかった時とのジャムの売れ行きを調査した。普通に考えれば種類の多いほうが売れそうな気がするけれど、この実験の結果はその逆で、10倍ほどの差をつけて6種類の方が売れたのである。

 

数が多すぎるとそれだけ脳はエネルギーを必要とする。それを避けるために、24種類の場合は選択すること自体を放棄してしまったのだ。1日に選択できるものの数は限られているので、ジャムのためにその貴重な資源を使いたくないと考えたのである。

 

こういう話を聞くにつれて、自分も選択のリソースを確保しようと考えるようになった。日常生活の些細なことは極力、自動化しようと思ったのである。

 

例えば朝起きて着る服には、白いシャツ一種類しか用意していない。選択の余地を自分で用意していないから、何も考えずに毎日白シャツに袖を通すことになる。服を選ぶことで限られた選択のリソースを消費しないようにしているのだ。

 

他にも、車に乗ってどこかに出かける時には必ずナビを起動するというのがある。どんなに慣れ親しんでいてわかりきった道であろうと、スマホからグーグルマップを起動し自分で考えることなくナビに従って進んでいく。

 

自分の頭のなかで、「次はここを曲がり、その次はここを曲がって…」と考え、選択のリソースを消費するのを避けているのだ。

 

1日、外で活動して家に帰るとテレビの前から動けなくなってしまい、気がついたらすごく時間が経ってた、みたいな経験はないだろうか。僕はこれまでに、何回もそういう経験をしてきた。

 

外に1日いるだけで、身体はそんなに疲れていなくても、もう何もしたくないくらいに頭が疲れて、ソファの上に寝転んで無意味に過ごしてしまったりしていた。そういうのは今考えると、無駄な選択に頭を使っていたからなんだと思う。

 

Gunosyやスマートニュースのようなニュースキュレーションアプリも同じである。昔は新聞を隅から隅まで読むみたいな話をよく聞いたけど、そんなことをしていたら1日のリソースのほとんどを情報収集だけで使い果たしてしまう。

 

でも今は、膨大な量のニュースの中から、自分にとって興味あるものだけを人工知能がピックアップして表示してくれる。探す手間が省かれる以上に、必要なニュースかどうかを選択しなくて済むので、エネルギーの節約にもなる。

 

これからも時代が進むに連れ、いろんな事をコンピューターがやってくれるようになるだろう。考えなくてもいいことはどんどん置き換えていって、自分にとって必要なことだけに選択のエネルギーは使っていきたい。

 


Category:未分類

tags:



«
»