Evernoteのプレミアムは何が優れているのか

エバーノートとは、その名の通りノートを保存できるウェブサービスのことである。スマートフォンやパソコン用のアプリもあるので、ネット経由でどの端末からでも保存と閲覧ができるのが特徴である。保存できるデータも、テキストデータ、画像、音声、pdfなど多岐にわたる。

フォルダのような役割をするノートブックに名前を付けて、自分で作ったカテゴリごとにノートを保存すれば、言わば自分にとっての「第二の脳」として膨大な備忘録を作成できる。

例えば名刺をもらったら、すぐにスマホで写真に撮り「名刺」と名付けたノートブックへしまっておけば、いつでもどこでもその情報を引き出せるようになる。

また検索もできるので、タイトルに名前を振ったりタグをつけておけば、大量にある情報から一発で欲しいものをすくい取ることができる。名刺の管理一つとってもエバーノートがあればかなり便利。探す手間も置く場所も取らない。

とにかく何でも保存できるので、ウェブページでも道で見つけたポスターでも看板でも、少しでも気になったものがあれば写真なり文章に収めて、「備忘録」や「気になったもの」などのノートブックへ保存しておくのが基本的な使い方である。

このように使えば使うほど手放せなくなる便利なエバーノートだが、もちろん保存には容量の制限がある。

無料で使えるベーシック版の場合は、一つのデータのアップロード制限が25MBで月間の容量が60MBとなっている。

これが月額240円(年額2000円)のプラス版なら、一つのデータの制限が50MB、月間容量は200MBと大きく増える。さらに月額450円(年額4000円)のプレミアム版なら、一つのデータの制限が200MB、月間のアップロードは10GBと一気に増える。

月間10GBは、なかなか使い切れないかと思う。容量の心配があって有料プランへの移行を検討するなら、プラス版で十分という印象だ。

あと、プラス・プレミアムでのみ使える地味だけど便利なものに、メールでエバーノートへ保存できるという機能がある。

メルマガでも普通にもらったメールでも、「これはとっておきたいな」というものがたまにある。ベーシック版の場合は、一度すべてコピーをして、新しいノートへペーストするという若干、面倒なやりかたをせざるを得ない。それがプラス・プレミアム版であればエバーノートへ保存用アドレスへメールを転送するだけで、自動的に保存されることとなる。

そしてプレミアム版のみに使える大きな機能としては、Office系のデータやpdfも検索の対象になるというのがある。Office系のデータとはマイクロソフト社のWordやExcelのこと。それらをエバーノートへ突っ込んでおけば、文書の中にある文字も検索の対象としてエバーノートが探し出してくれるのだ。

pdfも対象となるのはすごく便利に感じる。いまやデータのやり取りはpdfが中心である。一つの仕事で何ページもあるpdfデータをたくさん受け取った場合でも、すべてをエバーノートへ入れておけば、知りたい事柄のことをワード検索するだけで、pdfの文中にその語句が使われている全ページを即座に抽出してくれる。

pdfをすべてプリントアウトして机の上に山積みしておき、知りたい事柄を調べようとしてすべての紙資料をパラパラめくって探しだす…、そんなシーンを想像してみて欲しい。

普通の会社では意外と今でもよくみる光景かもしれないが、エバーノートプレミアムで検索すればこんな手間はもう不要となる。語句を入れれば瞬時に知りたい資料へとたどり着けるのだ。

プレミアムの利点はこれだけではないが、こういった便利な機能を年額4,000円払って導入するかどうかが判断の分かれ目となる。

自分の感覚では今紹介した欲しい資料の検索だけで、すぐに4,000円ぐらいは回収できそうに思う。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。