ホワイトノイズは集中力をアップさせるか?

何度かノイズキャンセリングイヤホンのことを書いているが、最近は特に仕事中のほとんどの時間で耳に装着するようになってきた。

仕事をする上で絶対に欠かせないものとなっているが、そういえばいつ買ったんだっけと購買記録を調べてみたら、2014年8月18日と書いてあった。

約1年半前のことである。まだそのくらいしか使っていないのか、と驚いてしまった。

毎日デスクに座って一番にやることは、ノイズキャンセリングを付けることである。そしてその後は、デスクワークが続く限り基本的には付け続けることとなる。そのくらい肌身離さず使用しているので、もっと長い期間に渡って使っている感覚があったのだ。

ノイズキャンセリングイヤホンを持っていない時は、どんな感じで仕事をしていたのか思い出せない。ひょっとしたら、自分にとってはスマートフォンなどよりも、大きく生産性に寄与している道具かもしれない。

なぜこれほどノイズキャンセリングイヤホンで集中力が高まるのか。改めてノイズキャンセリングの良さを考えてみる。

付けてみるとわかるのだけど、ノイズキャンセリングは完全な無音状態を作り出すものではない。

今はヒーターを付けているので、そのモーター音が薄っすらと耳の中に届いている。その他にも、道路に車が走ればそのエンジン音らしきものも何となく聞こえてくる。そして基本的に耳から聞こえる音の大部分を占めるのはホワイトノイズである。

ホワイトノイズとは、専門外なので大雑把な説明になり恐縮だが、音楽を聴いていて無音状態になった時に聞こえる「サー」という音である。

ノイズキャンセリングイヤホンは、騒音と逆位相の音を生み出すことでノイズを相殺するという仕組み。必然的にホワイトノイズは耳に目立って聞こえてくることとなる。

ノイズキャンセリングイヤホンをつけていて集中力が高まるのは、このホワイトノイズに秘密があるのではないかと思う。

おそらくまったくの無音であれば、自分の呼吸音や心臓の鼓動などが気になって集中を妨げるのではないか。

表情のないホワイトノイズが鳴り続けることで、意識を目の前の1点に集める手助けをしてくれているような気がしてくる。

そういったことに関連する記事はないかと「ホワイトノイズ 集中」といったワードで検索を掛けてみると、以下の様な記事を見つけた。

教室でホワイトノイズを流すと注意散漫な生徒の学習効果が上がるが、普段から集中できる生徒には逆効果

記事は日本のキュレーションメディアだけど、ネタ元はスウェーデンのストックホルム大学の研究者によるものである。

研究者たちは、11〜12歳の生徒を対象にして学習中にホワイトノイズを流し、その集中力アップの度合いを図ってみたのだという。

すると普段、「注意散漫」と目されていた生徒に対しては、ホワイトノイズを流すことで成果が見られた。好成績を獲得する割合が多く、集中力アップの傾向が見られたのである。

「やはりそうか!」と喜んたのもつかの間、記事の終盤には、「普段、集中力を発揮して好成績を収めている生徒たちは逆効果だった」といった内容が書かれていた。

つまり自分がノイズキャンセリングイヤホンを使うことで集中力アップできるのは、日頃から「注意散漫」だからなのか…。

なんだか終盤は暗い話になってしまったが、ともかく、デスクワーク中心の仕事をしている人には、ノイズキャンセリングイヤホンはおすすめです。

気が付くとスマホをいじったりネットサーフィンをはじめてしまうような「注意散漫」な人には、特に効果があるかもしれません。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。