生産性を上げると時間がなくなるジレンマ

なんだか、生産性を上げれば上げるほど、時間がなくなるという感じがしている。

これは一見、矛盾しているように思える。個人の生産能力がアップするということは、それだけ早く仕事を終えられるということなので、自分の時間をより多く持てるような気がする。

ところが仕事というのは、時間がある分だけ増え続けるものなのだ。早くに終われば余った時間分の別の仕事がきちんと入ってくる。

程よい仕事量で絶えずストレスなくやり続けるというのは不可能だ。仕事はいつも、自分のキャパを少し越えたくらいの量が来続けると思ったほうがよい。

しかし、これには注意が必要である。次々とひっきりなしに仕事が来てどんどんこなしていくいうレールに一度、乗ってしまうと、簡単に人間はオーバーワークになってしまうのだ。

オーバーワークになると何が問題か。仕事が嫌いになってしまう恐れがある。これが一番、恐い。

嫌いになってしまえば、仕事を辞めるという判断を下してしまう。会社員であれば、会社をやめてしまうのだ。

生産性の高く能力のある人が、オーバーワークになって会社を去るというのを僕は何度も見てきた。

会社員でなくとも、自分たちのような自営業者の場合は、時間をきちんと管理できずに仕事の納期を守れなかったり、クオリティを落としたりしてしまうと信用がなくなってしまう恐れもある。

信用がなくなったからといってすぐに仕事がゼロになることはないだろうが、それでも自営業者は、「ゼロになることを想像してしまって」無理をせざるを得ない。

その結果、身体を壊してしまって、それまでのような仕事ができなくなる。少人数の自営業なのに、疲労で仕事ができなくなれば結局は収入が途絶えてしまう。

極端に言えば、生産性をアップさせた結果、将来的に収入が途絶えてしまうという自体におちいりかねない。

ではこういったことに対処するためにはどうしたらいいか。

まず、仕事において「スケジュールを立てる」というのは、生き死にに関わるくらいに大切なことだということをしっかりと認識する。そしてもう一つ大切なのは、「時間がないというのはいつも嘘である」、ということを知る。

時間は絶えず、必ずある。スケジュールの立て方が悪い、もしくはスケジュールそのものを立ててないだけで、まったく時間がないということはない。やりくりすれば、時間は必ずあるのだ。

これらのことを踏まえた上で、今日もスケジュールを立てることから1日をスタートしよう。そして仕事量の多さに負けそうになった時には、この記事を読み返そうっと。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。