作業時間もスケジュールへ落とし込む

スケジュールに関して、自分が実践していることがある。それは新たな案件が入った時には、提出までの見積もり時間を計測し、その作業時間をカレンダー上に落とし込んでしまうということだ。

案件ごとの作業時間をフィックスすると、メリットが3つ生まれる。

一つには、納期に遅れるという事態が発生しない。

締め切りをはみ出さないように作業時間を当てているのだから、体調を崩したり何かしら緊急な事態(災害とか)が起こらない限りはきちんと納期内に提出できる。

二つ目は、新しい依頼が入った時に予定を即答できるということ。

作業の見積もり時間を測り、スケジュールへ落とし込むということを日常的に行なっていると、仕上げまでに掛かる時間の予測がどんどん正確になる。

そのため案件の相談を受けた時、ボリュームと納期を聞けば可能かどうかが即座に判断できる。

依頼する立場の人にとって一番困るのは、「できるか、できないか」をすぐに答えてくれないことである。できないのであれば他の人を探すのだから、返答までの時間は短いほどいいのだ。

つまりこの方法を取ることで、可能かどうかの返答を即座にでき、一度できるとなったら納期には遅れない。そんな依頼者にとってとても好ましい状況を作ることができる。

もちろんクライアントだけでなく、自分にとってもメリットがある。3つ目のメリットは、この姿勢を貫いていると日程的に無理をすることがなくなるのだ。

作業時間をスケジュールに書いていない時には、to doリストでタスク処理のようなやり方を行なっていた。そうなると、今の作業がどのくらいの時間で終わるか予測がなかなか付けられなかった。

そのためクライアントから別の案件が入ると、「無理をすればいけるかな?どうだろう?」と迷いながら受けることになり、結果、スケジュール的にものすごく過酷な状況になるというのが頻繁に起こっていた。

そんな風に常に余裕のない中で仕事をしていると、肉体的にも精神的にも、将来、先細りしてしまう恐れがある。

一定水準のものを納期内にコンスタントに提出するためには、作業時間のスケジュールへの落し込みが重要なのである。

さすがに独立して丸5年が経つので、自己管理のスキルはかなりついてきている。「量より質」を信条に、これからもスケジュールに沿った良い仕事をしていきたい。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。