運転中の怒りを瞬時に沈める方法

車の運転を日常的に行っている方なら、多少なりともムッと瞬間があるかと思う。

車線変更で強引に割りこまれたり、追越車線を走っているときに後ろから煽られたり、渋滞の中、合流したがっている車を入れたのにお礼の挨拶をされなかったり…。

こういったことは、本当に日常茶飯事である。

自分が住んでいる金沢市は、全国的にみてどちらかというとマナーが悪い方に入るかと思う。

ものすごく乱暴な運転をする車がたくさんいるというわけでは全然ないのだが、結構、自分勝手な運転をする人が多い印象である。

典型的なのがウインカーを出すタイミング。ウインカーというのは「この先の道を左(右)に曲がりますよ」と予告する役目のものなのだが、多くのドライバーは曲がっている最中にウインカーを出し始めたりする。

曲がっている最中じゃなくてその前に出してくれないと…、とよく思うのだが、多くの人にとっては曲がりながら出すことが習慣になっているのだから仕方がない。

「金沢の人はどうしてウインカー出すのが遅いの?」と生粋の金沢人に聞いたことがあるが、あのカチカチなる音が嫌だから、という返答だった。なるほど。

何もここで金沢人の運転マナーの良し悪しについてあげつらいたいわけではない。

人の行動を変えるのは至難の業なので、そこにエネルギーを注力するよりかは、アクションに対する自分のリアクションを変えることで、ムッとした感情を沈めたほうが手っ取り早いからだ。

そこで対処法としておすすめしたいのが、「その車から目を背ける」という方法である。

先ほどの例で言えば、普通に走っていたところ目の前に強引に車が割り込んできたとする。

そのまま前方を走っている車を視界に入れたままでいると、走り続けながらずーっとムカついた気持ちを抱えることとなる。

しかし不思議なもので、目の前の車から目を背けて1〜2秒の間でも全然別の方向を向いて視界からなくしてしまえば、ムカついていた感情はどこかにいなくなる。

景色を見ながら、「はー、もう山々は夏を感じさせる緑でいっぱいだ」などと思おうものなら、すでにムカついた車の色や形、車種などは忘れてしまっている。

これは本当の話である。

つまりは、ムカつくという行為は対象があってはじめて成り立つものなのだ。対象が消滅してしまえば、怒りの感情というのは持っていき場がなくなりそれ以上成長しなくなる。運転中程度のムカつきであれば、その目を背けた一瞬で怒りも消滅してしまう。

このことに気づいたのは最近のことなのだけど、自分の中では大きな発見だった。

嬉しい時も悲しい時も怒っている時も、対象があってはじめて成り立つものなのである。

ネガティブな感情が沸き立てばその対象を見なくしてしまえばいい。嬉しい感情が沸き立てば、その対象を視界に入れ続ければいい。

「臭いものには蓋」という言葉があるが、要はそういうことである。

それじゃ、根本的には何も解決にならないじゃないか、という批判意見があるかもしれないが、普段生きていて解決しなければならない問題というのは山ほどあるわけで、車でムカついた程度のことは、すぐに蓋をして負の感情を消滅させるに限ると思う。

今度、割りこまれて嫌な気持ちになった時は、ぜひお試しください。