Amazonの倉庫はもはや自分の本棚と同じ

以前まではちょっとでも「読んでみたい」と思った本があれば、迷わず買うようにしていた。

ネット上の書評記事を読み少しでも自分の感情が反応したり、また読んでいる本の中で別の書籍が紹介されたなら、そのままAmazonのサイトを開き購入ボタンを押していたのだ。

そうなると家の中には電子書籍を含めた未読本が、常時、50冊ぐらいある状態になっていた。

そこまで積読が多いとさすがに「読みたい本がないなー」という事態にはならない。常に本棚からその時に読みたい本を手に取りガシガシと読書ができていた。

しかし最近になって、やたらと購入ボタンを押すのはやめようという感じになってきた。

なぜかといえばAmazonは注文後、早ければ翌日に届くし、電子版の場合はダウンロードしてすぐに読むことができるからだ。

こうなってくると、自分の本棚とAmazonの倉庫にある書籍との時間的な違いが、それほどないように感じるのである。

積読が多いとリアルな書籍なら単純にそれだけ場所を取るし、電子書籍は発売から時間が経つにつれディスカウントも行われる。

何も急いで買わなくても、Amazonのほしい物リストに一旦置いておいて、読みたい本が手元にないときにそこから探せばいいと思った次第である。

「物を持たない生活」や「ミニマリスト」という考え方が広まってきているが、それはインターネットを通した物流革命が起こったからこそ意味を持つことだと思う。

部屋の中に物を所持しなくてもネットや宅配を利用して、同等程度の物質的な豊かさを維持できるようになったのだ。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。