タイ旅行記 1-4 温めますか?

タイ旅行記の4回目です。

早朝4時過ぎということでどの店も開店準備の気配すらなかったが、フロアの奥にコーヒーショップらしき開いている店が見えた。

フロアに椅子を並べてあり、よく言えばオープンカフェみたいな雰囲気である。

そこまで歩いていき小売店用のガラス張りの冷蔵庫があったので、まずはそこからエビアンを一本取り出す。

食べ物はないかとレジカウンター周りを眺めると、プラスチック容器に入った弁当のようなものが30個くらい積み上げられていた。

半透明のため中身は鮮明に見えないがご飯の上に目玉焼きが乗っており、その横におかずが少し添えてある。腹の足しになりそうに思えたのでこれも一緒に購入した。

ちなみにこの値段はまったく覚えていない。水と合わせて200バーツしなかったように思う。

今回の旅行では単純にめんどくさいからという理由で、料金の記録を取らずに過ごしている。なのでこれから出てくるモノの値段は、頼りない記憶から導いたぼんやりとしたものだということをご容赦願いたい。

ともかく200バーツくらいを渡すと何やらタイ語か英語かで話しかけられた。

意味がわからないので「んん?」と日本語で何度か聞き返すと、電子レンジを指差している。どうやら「弁当を温めるか?」と尋ねているようである。

そういうことかと“Yes,please.”と返事をして、椅子に座り待つこと1分。ホカホカのタイ式弁当が運ばれてきた。

タイでの初めての食事である。蓋を開けてみると中は仕切りでちょうど半分に区切られている。白いご飯の上に半熟の目玉焼きがのっており、もう片方には青菜とチキンの炒めモノが入っていた。

まあ空港の売店で買った弁当なので正直言ってそんなに美味しいものではなかった。

ご飯はインディカ米らしくパサパサでチキンも少し辛いがそれなりの味である。しかしこれを食べてみて、「あ、タイ料理は食べられるな」と思えたのが大きい。

最初に食べるものが口に合わないと、現地の料理に対して悪いイメージを持ってしまう。

食べ終わると配膳を担当している女の子が、すっ飛んできて弁当の空を片付けてくれた。“Thank you”とお礼を言った後にスマホを起動して時刻を見る。朝の5時ごろになっていた。

例によってまったく事前リサーチなしに現地まで来てしまったので、取りあえず最初の目的地を決めようとネットから「バンコク 観光 おすすめ」などのワードで調べてみる。

するとどのページも「ワット・アルン」という寺院をまず最初に勧めていた。写真を見る限り良さ気な感じである。

特に「ここに行きたい!」というような熱心な希望はないので、あっさりと行き先をここに決めた。