タイ旅行記 1-6 タクシーでワット・アルンへ

タイ旅行記の6回目です。

空港のロビーへ戻りタクシー乗り場を探してみる。先ほどタイ式弁当を食べたところのさらに奥に、“taxi”と書かれたそれらしきエリアが見えた。

行ってみると受付が二人いて、その後ろにタクシーの運転手らしきおっちゃんが何人かたむろしている。

受付の人へスマホの画面を見せ、ワット・アルンへ行きたいということを伝えてみる。すぐに一人のおっちゃんが近づいてきて、「なるほどな、あそこはいいところだ」という感じで僕に頷いてみせた。

“Here is famous place?”と英語で尋ねてみると、「こいつは何を言っているんだ?」といった感じでポカンとした顔をされた。伝わっていないようである。

自分のスピーキングがダメなのか、おっちゃんのヒヤリングがダメなのかはわからない。おそらくその両方だと思われる。

ともかくそのおっちゃんが受付の人から運転手として指名され、促されるまま後を付いていき車へと乗り込むことになった。車名はわからないがトヨタの車だった。エアコンがガンガンに効いていて、乗り心地も良かった。

発進して早々、おっちゃんが、“Highway or Lowway?”と聞いてきた。高速に乗るか下道で行くか、と聞いてきたようである。Lowwayという言い方は初めて聞いたが、深く考えず“Highway please.”と答えた。

その後は特に会話もなく車は走っていく。ハイウェイ沿いの大きな看板がいかにもアジアらしい派手な色遣いで目立っている。建設中の高層ビルがいくつも見られ、タイという国の勢いが窓の景色から容易に伝わってきた。

程なくして車はハイウェイを降り、幹線道路を抜けていく。

交差点で信号待ちをすると、おっちゃんは窓を開けて歩行者に何やら大声で話しかけていた。もちろんタイ語なので何を言っているのかはわからない。「今日の景気はどうだい?」くらいの無難な話かなと適当に予想する。

そうして広い道からごく細い路地裏へと入っていき、車は寺院の門らしきところで停車した。ワット・アルンへ着いたのである。

おっちゃんはメーターに表示された金額に高速料金を足して、電卓で乗車料を見せてきた。確か300〜400バーツくらいだったように思う。

グーグルマップによると距離にして30キロあまり。日本円で1000円前後だから、まあそんなもんかと疑問なく料金を払った。

車を出るとすでにタイの地平には暁の寺の背景に日が昇っており、気温をどんどん上昇させていた。湿度も十分にあり、低温のサウナに入っているようなジワリとした暑さが肌にまとわりついてくる。

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これがタイの暑さだ。

この時はそう思ったが、時刻は朝の6時半ぐらい。この時にはまだ、昼間の気温を想像できていない。