タイ旅行記 1-11 二度目の食事

2016-06-30 8:36

タイ旅行記の11回目です。

 

しかしそれにしても暑い。旅行記を書き始めてから何度も暑いと書いているが暑いのだからそう書くほかない。

 

さっさとホテルへ行って今日はもう休みたくなったきていたが、さすがに午前中に行っても受け付けてはくれない。午後2時くらいを過ぎないと無理だろう。

 

強い日差しによろけながらも来た道を戻り、船着場の方へと歩いて行く。

 

小洒落たカフェらしきお店があったが、何となく気後れしてスルーする。その後、周辺をブラブラ歩くと、飲食店が集中しているエリアに着いた。広場に屋台がたくさん出ていて、その近隣の建物にも様々な飲食店が並んでいる。

 

何にしようかと見て回ったが、とりあえず屋台の食べ物はパスしようと思った。台湾では屋台で食事を何度かして抵抗もなく食べていたが、熱帯のタイは少し危険な香りがする。屋台を満喫するのはタイの水に体が慣れてからにしよう。

 

そうして飲食店が並ぶ建物沿いの歩道を歩いていたら、一軒の良さ気な店を発見した。店内は清潔そうだし店の外に貼りだしているメニューには日本語表記がない。

 

日本語が書かれている店だと価格が高くなっている気がするし、味も日本人寄りにカスタムされている可能性がある。その点、ここは良心的な値段でタイ料理を満喫できそうである。

 

どうしようかと店先のメニューを眺めていると中にいた大人しそうな雰囲気の男性店員が僕の存在に気づき、「どうぞ」といった感じで店内へとうながした。感じの良さそうな人だったので「まあここでいいか」と中へ入る。

 

店内は20坪ほどの小ぢんまりとしたスペースである。厨房が見あたらないので、別のところに設置してあるのだろう。

 

メニューを改めて眺めてみる。店舗の規模には似つかないほど膨大な数の料理があり、写真を見る限りではそのどれもが美味しそうである。その中の海老チャーハンみたいなものを頼むことにした。

 

先ほどの男性店員さんを呼んで、指差してオーダーをする。うんうん、と頷いた後に、何やら書き込んだメモを手にして奥へと消えていった。

 

店内には僕1人が残され、ガンガンにエアコンがかかった涼しい一室でしばし時間を過ごした。

 

こうしてタイの食堂に一人ぼっちでいると、なんだか金沢ではいつもの自分がデスクに向かって仕事をしているような奇妙な感覚になってくる。まだ着いたばかりで、遠い異国の地の食堂に1人でいること自体に現実感があまりない。

 

そんなことを考えていると男性店員が店内へと戻ってきた。手には直径50センチほどのそこそこ大きなお皿を手にしている。

 

目の前に置かれた料理は、もちろんというかなんというか、メニューの写真に載っていたようなものすごく旨そうな感じではなかった。まあそれでも普通に美味しそうである。

 

早速、ひとくち食べてみる。うまい。そして辛い。そしてほのかに甘い。

 

辛味と甘みを調和させるというのがいかにも熱帯ならではである。海老チャーハンのそばにはキュウリとトマトのサラダらしきもの、鶏肉の炒めモノ、ゆで卵が添えられていた。

 

ゆで卵は青いシミのようなものが白身の部分にいくつも見られた。「カビているのだろうか?」とびびったが、これがもしカビだとしたら調理する人が絶対に気づくレベルである。

 

カビではなくこういう料理なんだと理解して、これもひとくち食べてみる。すごく塩気が効いていて美味しかった。やはりカビではなくこういう味付けなのである(たぶん)。

 

気になったので今、調べてみた。どうやらカイケムという名前の料理だったらしい。

 

カイは卵でケムは塩辛いを意味する。つまり食べた感想の通り、塩辛いゆで卵ということになる。暑くて汗をよくかくため、こういった料理から塩分の補充をするのだろうと推測する。ともかく今さらながらカビでなくてよかった。

 


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