タイ旅行記 1-14 セブンイレブンへ駆け込む

タイ旅行記の14回目です。

こうして30分くらいは眠っただろうか。目を覚ましても辺りは相変わらずのすごい人だかりである。

眠気は少し取れたように思えたが、身体が熱くて喉も乾いている。残っているミネラルウォーターを口に含む。すでにお湯みたいになっていて返って気持ち悪くなってしまった。

これは本格的に熱中症の危険を感じ、外に出て冷たい飲み物を手に入れようと立ち上がった。

休憩エリアを後にして広大な敷地から出口を探すが、これがまた見つからない。どこも似たような建物と風景で適当に歩いていると裏道みたいなところに出てしまった。

建物の関係者らしき人が通りで弁当を食べている。怒られたらまた戻ればいいかと構わず進んでいったが、幸いに何も言われなかった。

しばらく歩くと関係者用の出口らしきところが見え門番に「外に出られますか?」と聞くと、「ああ、いいですよ」とすんなり通らせてくれた。

もちろん外に出ればタクシーとトゥクトゥクの客引きスタートである。もうすっかり自分の中では騒音と同じような感覚になっていたので、気にせずに歩いて行く。

ワット・プラケオの正門らしきところまでぐるっと回り、道を挟んだ歩道沿いに飲食店が並んでいた。

お店に入ろうかとも思ったが、お昼時とあってどこも大変な混雑ぶりである。これは厳しいと歩き続けると、少し行った先にセブンイレブンが目に入った。

おお、セブンイレブン。

この看板を見ると本当にほっとする。早速、中へ入ってウナギの寝床のような狭く細長い店内の一番奥まで行く。

クーラーが効いていてすごく気持ちがいい。タイの店やタクシーがガンガンに冷房をつける意味を体全体で理解したような気がする。

冷蔵庫には色々なドリンクが置かれているが、あいにくスポーツ飲料みたいなものはなかった。タイの人はああいった種類の飲み物を好まないのかもしれない。

ただの水だと絶対に物足りなく感じると思い、ココナッツの絵が描かれたペットボトルを一本取り出す。さっぱりとした清涼飲料水だろうと予測しての事だった。

お会計をして日差し照りつける外へと再び出た。早速、キャップを開けてカラカラの喉へ流し込んでみる。

日本でココナッツの飲料水といえば爽やかな飲み口の清涼飲料水を思い浮かべるが、あいにくタイではなんというかガチのココナッツ味だった。練乳を薄めたような少しねっとりした甘い風味である。

ひとくち飲んでみて失敗したと思ったが、まあ飲んでいくうちにおいしく感じてきた。本当にうだるように暑い気温には、こういった甘い飲み物が合うのかもしれない。

ココナッツドリンクを2/3くらいまで一気に飲むと、スポンジに水が吸収されるようにしてどんどん身体に元気が湧いてくるのが感じられた。やはり冷たい水分というのは超重要である。タイにいる限りは絶えず水分を取り続けようと心に誓った。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。