タイ旅行記 2-2 カオサンロードへ

タイ旅行記の23回目です。

カオサンロードとは300メートルほどの、日本で言う商店街のような通りのことである。

昨日、観光で回ったワット・プラケオやワット・ポーの界隈から、北に500メートルほどの場所に位置する。

ここには飲食店や雑貨店、洋品店などが密集していて、バックパックを担いで観光に来る旅行者がたむろすることから、「バックパッカーの聖地」とも呼ばれている。

検索をしながら日本のアメ横のような場所をイメージした。何しろ夕方から夜の時間に行ける観光名所は限られているので、そこへ行ってみることに決めた。

しかしつくづくキャッチコピーというのは重要なものだと思う。カオサンロードも、通り名と特徴を教えられただけであれば行かないかもしれない。

「バックパッカーの聖地」というコピーがついているから、「おもしろそうだから行ってみようかな」という気になる。

ともかくスマホの画面にカオサンロードを入力してルートを調べてみる。もちろん一番速いのはタクシーをつかまえることである。しかし昨日の経験から、タクシーとトゥクトゥクには乗らないと決めていた。そうなると行き方は必然的にバスとなる。

マップを見るとホテルから歩いて5分ほどのところに停留所があり、そこからバスに乗れば乗り換えなしで近くまで辿り着ける。

バスの乗り方を事前に調べてみると、まず停留所に立っているだけでは停まってくれないので、乗りたいバスが近づいたら手を上げてアピールする必要がある。基本的にはどのバスも周遊運行をしており、料金は一律。

遠い場所まで走るバスだと、距離に応じて値段がアップする。料金はクーラーが付いているかどうかでも決まるらしく、下は6.5バーツから設備が整ったバスだと最高で24バーツ程度になる。つまり一番料金がかかったとしても、100円以下で乗れるのだ。

その料金をいつ払うかであるが、バスには運転手のほかに車掌さんが乗っており、新しく乗車した人には車掌さんが近づいて料金を徴収するとのことである。機械に料金を入れる感じだといくら払えばいいのかわからずパニクりそうだが、人に渡すのであれば何とかなりそうだ。

しばらく歩くとグーグルマップ上の停留所を示している地点にまで来た。しかし停留所らしき目印はどこにも見当たらなかった。バスを待っている人もいない。少しそこに留まった後に、不安になって来たので進行方向へ向かって歩いてみることにした。

ちょうど夕方のラッシュらしく、通りにはタクシーやトラック、乗用車が列をなしている。夕方でも空気は暑く湿っていて、じっとりとした汗がTシャツを湿らせる。

自分が乗るべきバスは171番。そのバスが来ないかと後ろを振り返りつつ歩いたが、バスは何台も通るけど肝心の171の姿はない。

グーグルマップには徒歩での所要時間も表示されており、このままだと1時間半くらいでカオサンロードへ着けそうである。しかしいくらなんでも歩いて行くという選択肢はない。どこかでバスに乗らないと、と思いながら暮れゆくタイの町を歩いた。