タイ旅行記 2-4 日本人の見分け方

タイ旅行記の25回目です。

バスを降りてからはマップを徒歩モードにチェンジして、夜のタイの道を歩いていった。

途中で道の真中に建っている大きな塔を見つけた。歩きながら写真に収める。

後から調べてみるとこれは民主記念塔(Democracy Monument)というらしい。タイは1932年に絶対王政から立憲君主制へ移行したわけだが、そのきっかけとなったシャム・クーデターを記念し、1939年この塔が建設されたということである。

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写真を撮っているといかにも酔っ払っているインド人らしき青年が「カオサンロードはどこだい?」と聞いてきた。酔っ払いながらも知的な雰囲気を醸し出している。MBA取得していると言われても驚かないだろう。

しかしこちとら昨日タイに着いたばかりで、まさに右も左も分からない状態なのだが。バックパックを担いでいることからカオサンロードへ行くと思われたのかもしれない。

iPhone5Sに表示されているマップの位置を見せながら、「ここをこういって、あっちに行くみたいな感じじゃないかな?」と適当に答えると、「ありがとう、行ってみるよ」とふらふらした足取りでどこかへ行ってしまった。

ともかく民主記念塔沿いの歩道をカオサンロードへ向かって歩いた。

街灯がなく薄暗いので正確なところはよくわからないが、歩道にはたくさんの人が寝転がっているようだった。起きているのか寝ているのかもわからない。ともかく寝転がっているのである。

暑いから外に出てきているのか、自分と同じように旅行者なのか、それとも家のない人々なのか、身なりすらわからない。適度に距離を取りながら、接触しないように暗い歩道をひた歩いた。

大通りからマップに従って右に折れると、商店街のような少し賑やかな通りに入った。そこからしばらくして左へ曲がると、見るからに活気のある道が眼前に広がった。カオサンロードに着いたのだ。

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まるでオンシーズンの海水浴場沿岸みたいな感じである。人がたくさん行き交っていて、音楽がそこらじゅうから鳴り響いている。飲み屋や洋品店、露店が立ち並び、歩く度に客引きが近づいてくる。

アジア人よりも欧米人の割合のほうが多い印象である。それこそモラトリアムにバックパックを担ぎ貧乏旅行している人々が、「バックパッカーの聖地」というキャッチコピーにつられてここに集まってくるのだろう。

もちろん日本人とも何度かすれ違った。おもしろいもので同じ東アジアの人であっても、日本人を見ればすぐに「あ、日本人だ」とわかる。中国人と韓国人の違いはわからないが、日本人はわかる。なぜだろうか。

一番は、着ている服のファッションにあるように思う。

「どことなく日本人ぽいファッションの人だな」と思っていると、通り過ぎる時にその人の口から日本語を耳にするということが度々あった。ファッションからきっかけを掴み、髪型、目の大きさ、輪郭、体格などトータルの部分で「あ、日本人だ」と認識できているのだろう。

タイで旅行をしていると、僕が日本人ということは話さずとも当てられることが多かった。店員に「こんにちは」と最初から日本語で挨拶をされることもしばしばである。それもきっと、タイ人から見て日本人らしい特徴というのがあるからだと思う。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。