タイ旅行記 2-7 地下鉄があるではないか

タイ旅行記の28回目です。

マップの表示には、Hua Lamphong駅までバスで行きそこから地下鉄でホテルまで帰るルートが記されていた。トータルの時間にして40分ほど。ここからバスのみで帰るのと所要時間は変わらないようだ。

公共交通機関の中で電車ほど頼りになるものはない。特に海外においてその思いは強くなる。まず料金の購入が販売機や窓口で前払いというのが良い。渋滞がないので基本的には時間通りに来るし、タクシーに比べて料金も数段安い。

どうして今まで電車に乗ろうと思わなかったのか自分でもわけがわからなかった。泊まっているホテルから歩いて1分にMRTの駅があるというのに!

早速、今いる場所から電車の始発駅であるHua Lamphong駅までのルートを調べる。さすがにバンコク内の主要駅だけあってそこへ向かう何本ものバス番号が表示された。

どれがいいやらと迷っていると、なんと向こう車線のバス停へ向けその番号のうちの1台がやってきているではないか。

漫画みたいだが本当の話である。まさに九死に一生を得たような思いで道路を渡り、手を挙げてバスへ乗車をアピールした。

乗り込んでから近づいてきた車掌係へ料金を渡す。もちろんいくらかわからないので、ポケットから出した数枚の小銭を見せてみただけである。車掌はとても怪訝そうな顔をしながらもそこからコインを数枚取り、バスチケットを僕に渡してくれた。

遅い時間だけあって車内の乗客は5〜6人程度。空いているバスの中程の席に座りながらグーグルマップを眺め続けると、5分ほどでHua Lamphong駅へと到着した。

バスを降りて駅の構内へと入る。中学校の体育館並みに大きな空間のある建物である。その建物へ入るまでの広場のようなスペースに数多くの人がぎっしりと寝そべって夜を過ごしていた。

見た感じでは電車を待っている人ではなさそうである。いわゆる家のない方たちなのだろうか。カオサンロードへ行く途中の道にも寝転がっている人が何人もいたが、結局それらがどういう人たちなのかは今でもわからない。

ともかく電車の切符を買おうと券売場を探し、空いている窓口を見つけて行ってみることにした。言葉に自信はないが、グーグルマップに表示されている駅名を見せればなんとかなるだろう。そう思ってiPhoneの画面を窓口の人へ見せると、「ここじゃなくて向こうだ」みたいなことを言われた。

どうやらMRTの駅は少し離れた地下にあるらしい。Hua Lamphong駅は地下鉄だけでなく、タイ国有鉄道の路線も通っているのだ。お礼を言って窓口を離れ、案内板を頼りにしながら地下鉄の駅へと歩いていった。