タイ旅行記 3-4 アドベンチャーに巻き込まれる

2016-07-29 8:32

タイ旅行記の32回目です。

雨の降りしきる中、船はどんどん進んでいく。タイのスコールを見るのはもちろん初めてである。

きょろきょろと外の景色を見渡しながら座っていたが、周りの人は「こいつは何をそんなに珍しがって雨を見ているんだ?」と不思議そうな顔で僕をちら見している。

しばらくすると船は一つの船着場に辿り着いた。マップを見ると目的地にはまだ遠い。どうやらここで船の乗り換えが必要なるようである。乗客全員が一斉に船から降りだし、それについていく格好で僕も外へと出た。

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その後、程なくして次の船が到着。降りた人たちは、この新しい船へと乗り込んでいった。

この頃には雨の降り方が相当やばく、「叩きつけるような雨」とはまさにこのことといった感じ。細長い船の両サイドに遮るものがないので、雨風が容赦なく船内へ吹き付けてくる。座っている場所もすでに水浸しなため、乗客はみな天井につかまり立ち上がって乗船していた。

一歩間違えば大惨事になろうかという状況である。しかしタイ人というのは冷静である。日本人が軽度の地震の揺れに動じないのと同じように、タイ人もまたスコールに対してまったく動揺する気配がない。天井からぶら下がっている紐につかまり、目的地に到着するのを静かに待っている。

この中で僕一人だけが興奮していた。大雨の中を頼りない小船で川下りをしているのである。こんなアドベンチャーな体験などまったく望んでいなかったのに。

これは日本で日常を過ごしていては絶対に味わうことができない。バッグからカメラを取り出して、外の水しぶきや船内の様子を写真に収めた。タイに来てから一番興奮する瞬間だった。

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それからまたしばらくすると雨の降りは峠を超え、船もまた目的地へと到着した。船から降りて歩道に出た後も、小雨になったとはいえまだ雨は続いている。この調子なら待っていれば止むかなと思い、歩道沿いの屋根のあるバス停で雨宿りをした。

道路には相変わらず、ティクティクやタクシーが客引きをはじめている。スコールの時は、特に稼ぎ時なのだろう。正規料金で済むならこれらを使ってスタジアムまで行くのにな、そんなことを思っていると雨はいつの間にかあがっていた。

スコールは大騒ぎしながら訪れて、いつの間にか過ぎ去っていく。暑い夏のようである。


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