タイ旅行記 4-1 チェックアウト

タイ旅行記の38回目です。

最後の朝も、一日のスタートは一階レストランでの朝食から始めた。ここでの食事は3回めとなるので自分の好みも見つかってくる。

皿いっぱいのサラダにフレンチトースト、カリカリに焼かれたベーコン、ヨーグルト、オレンジジュースなどを手にして席へ着いた。

周りには毎朝見かけるのと同じ顔ぶれの外国人ビジネマンたちが、今日もスマホ片手にコーヒーをすすっていた。

彼らはいつまでタイに滞在しているのだろう。僕ももっとこのホテルに滞在したい気持ちに駆られたが、物事にはやはりしかるべき期限が必要だ。今日、日本へ帰るのだ。

飛行機の出発時刻は14時ごろとなっていた。空港へは余裕を持って着きたいから、12時までには到着したい。部屋に戻って荷物をまとめつつ、ドンムアン空港までのルートを調べてみた。

地下鉄に乗って7駅目のChatuchak Park Stationまで行き、そこからバスで一本。およそ2時間弱で着けるようである。

地下鉄は問題ないけれどバスに乗るのは若干の不安があるため、少し早めの9時にホテルを出発することにした。

フロントへ降りてチェックアウトを済ませ、ドアマンが開けてくれたホテルの出入り口から外へ出た。

タイのむっとする暑い空気がすぐに身体を覆う。ホテルから地下鉄までは徒歩3分ほどの道のりである。地下鉄へ歩きながらホテルでの滞在を思い出した。仕事のはかどる、キレイで広くて静かな良いホテルだった。

地下鉄に乗ってChatuchak Park Stationで降り、グーグルマップを頼りにバス停を探した。

しかしというかやっぱりというか、ナビ通りに歩いても停留所が見つからない。あったとしても、乗るべきバスの番号が表示されていなかったりする。

歩道橋を上ったところで制服を来た警備員らしき若い男性を見かけた。この人に聞いてみようと「この番号のバスに乗るためのバス停はどこにありますか?」とスマホを見せてみると、「降りてすぐにあるよ」とその方角を指差しながら教えてくれた。

下を見てみると確かにバス停らしき一角に人だかりができている。お礼を言ってそこへと歩いていった。

例によってお目当てのバスがなかなか現れないので不安になったが、20分ほど待つとようやく来てくれた。手を上げて乗ることをアピールし、クーラーの効いた車内へ入る。中程の席へ座ると車掌が代金を求めてきた。

スマホのナビをかざしてドンムアン空港まで行きたいことを説明し、手のひらに30バーツほどを乗せて見せると、そこから何枚かの硬貨を取ってチケットをくれた。

これで空港まで辿り着ける。安堵感とともにバスからの外の景色を眺めた。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。