2016年フジロック 二日目「WILCOとBECK、おときさん」

TRAVISのステージ終了後、セッティングチェンジを経てWILCOの演奏が始まった。

以前もフジロックで観た覚えがあるのだが、ネット上で記録を確認すると2011年とある。その時はグリーンステージメインのケミカル・ブラザーズの裏、ホワイトのヘッドをつとめたと書いてあった。

2011年はケミカル・ブラザーズを観たはずなので、その時はWILCOを観ることが物理的に不可能である。

あれ、だったらいつ観たんだろう?と自分の中で記憶があやふやになってしまったが、ともかく今回のステージも良かった。

フォークなテイストにロックをミックスしたノスタルジックな演奏を奏でつつ、淡々と爪弾くギターにけたたましく鳴り響くドラム音が突然、交差する。

変化球を織り交ぜながらあっという間にWILCOの時間は終わってしまい、空を見上げるとすでに夜の帳が降りてきている。二日目、メインアクトのBECKが始まるのだ。

しかしそう言いつつも、実はあんまり、というかほとんどBECKのことを知らないでいる。

ハロルド作石の音楽を題材にしたマンガで「BECK」があったけれど、それはこのバンドをリスペクトして名づけられたものなのだろうか。

そんなものすごく浅はかな知識しか持たないまま、いつの間にかグリーンステージには人が大挙して訪れている。みんなBECKの演奏を聴きたいのだ。

そうこうしているうちに、大歓声に迎えられてBECKは登場した。

二人出てきたのでどちらが本人か最初わからなかったが、グリーンステージの両サイドに掲げられている大きなモニターがBECKの姿を捉え始める。小柄で痩せた体躯にギターを下げて、クセのある歌声を披露した。

なるほど、これがBECKか。カッコいいじゃないか。と今さらながらグラミー賞受賞歌手・BECKの素晴らしさに触れられた次第である。

ウィキペディアで年齢を見てみると、1970年7月生まれの46歳とある。TRAVISも40歳オーバーだし、おそらくWILCOのメンバーもいい年だろう。超高齢化社会の影響か、ミュージシャンにも高年齢化の波が押し寄せている印象を受ける。

BECK終了後もそのままグリーンに残り、二日目最後の演奏となるFRF 20th SPECIAL G&G Miller Orchestraを観た。

総勢18名からなるジャズ・オーケストラをバッグに、加藤登紀子、曽我部恵一、中納良恵の三名が歌声を披露するのだ。

今日ホワイトステージに登場するEGO-WRAPPINを観たいと思いながらグリーンにとどまっていたので、よっちゃんの歌声を聴けたのは嬉しかった。

加藤登紀子が曽我部恵一を天然気味にいじるのもおもしろい。最後まで観た甲斐があった。

これで二日目が終わり、残すは最終日のみである。

いつもながらこの二日目が終わると「あと一日しかないのか」という淋しさが胸にこみ上げてくる。最後の一日を万全の態勢で楽しむため、テントに戻り深い深い眠りについた。

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