2016年フジロック 最終日「BABYMETALとレッチリ」

18時10分の定刻通りにライブは始まった。ホワイトステージにBABYMETALが登場する。

といっても僕は会場のかなり後ろのほうで大型ビジョンからその勇姿を観るのみである。なのでどういうステージかは雰囲気で知るしかないのだが、小雨が降る中、かなりカッコいいパフォーマンスがなされている感じだ。

数回、YouTubeでPVを観た程度なんだけど、歌詞が少年バトルマンガみたいな感じなんですね。「諦めず前を向いて戦っていく!」みたいな。

それをまだあどけなさの残る女の子が、激しい演奏を従え「キリッ」とした表情で歌う。この辺のギャップが人気の秘密なのかなーと思った。

ももクロとファン層は被るのではないだろうか。ももクロファンがBABYMETALへ流れてもおかしくないような印象を持った。

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こんな感じで4曲ぐらいを聴くとだいたい満足できたので、グリーンへ戻ろうと考えた。

ヘッドライナーのレッド・ホット・チリ・ペッパーズはおそらくものすごい数の人が集結するだろう。場所はすでに抑えているとはいえ、混雑に巻き込まれたくない思いがある。BABYMETALの歌声を背中で聴きながら、ホワイトステージを後にした。

グリーンステージへ戻ると、BEN HARPER & THE INNOCENT CRIMINALSの演奏がすでに始まっていた。

演奏を観たいからか、この後のレッチリを観たいからかはわからないが、グリーンにはかなりの人が集まり始めている。

レッチリのステージ開始は21時から。この時間までBEN HARPER & THE INNOCENT CRIMINALSの演奏を聴いたりご飯を食べたりトイレに行ったりと、万全の準備を整えた。

とっぷりと日が暮れた21時間近。予想通りグリーンステージにはまさに足の踏み場もないくらい大勢の人が集まった。

黒山の人だかりとはまさにこのこと。21時が近づくにつれ、ざわついていた会場に静けさが灯る。皆、レッチリの登場を気配で感じているのだ。

その大観衆の中、レッチリは現れた。

ベースのフリーが魔法のような指さばきでリズムを奏でていく。その後、満を持して、ボーカルのアンソニー・キーディスが登場。大型ビジョンにファーストソングを歌うアンソニーの顔が表示された時、最初に思ったことは「年取ったなー」だった。

そりゃそうだ。ウィキペディアで年齢を見てみると、もはや53歳である(フリーも同い年)。その年で第一線のロックバンドとして活動していること自体がすごいのだ。

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そのまま特にMCを挟むことなく曲は進行していき、終盤には往年の名曲“By The Way”を演奏。

この曲を生で聴ける日が来るとは。興奮して体中が躍動した。その後、アンコールの二曲を挟んで無事、ステージは終演を迎える。

さて、今年のフジロックもこれでおしまい…、いやいや、まだグリーンステージにはオオトリを飾るグループが一つ残っている。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。